各メディアの反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 02:43 UTC 版)
「長崎市長射殺事件」の記事における「各メディアの反応」の解説
当日は選挙期間中だったこともあり、多数のマスコミ関係者が事務所及び周辺地域で取材を行っていた。そのため、各局の反応は早く、事件後の20時台には事件の第一報が報道されている。またNHK長崎とNBC長崎放送は現場のすぐ近くに放送局を構えていたことから撮影体制が万全な状態であり、血まみれで搬送される伊藤の姿、選挙事務所員や警察官に取り押さえられた犯人の姿など、事件発生直後の様子を報道している。さらに、NHK長崎放送局では、気象予報カメラの音声に銃撃の際の2発の乾いた銃声が記録されていた。 犯行当日、テレビ朝日『報道ステーション』宛に、容疑者から伊藤市長に対して告発をしている手紙やカセットテープ、あわせて3通の書面が4月15日消印で届き、犯行当日の番組内において番組キャスター(当時)の古舘伊知郎が紹介した。その際、視聴者から「容疑者Xから手紙を送りつけられたのだから犯行を未然に防げたはずだ」と抗議され、番組放送中に「これらが到着したのは今晩だった」と古館が釈明した。しかし、放送翌日にはテレビ朝日に犯行当日の午前中にこれら書面が届いていたことが明らかとなり、「書面はXの名前が判明するまで知らず、開封してなかった」と釈明した。テレビ朝日はその後、警察から書面の任意提出を要求されたが拒否し、これを受けて長崎県警察は裁判所に捜索差押許可状を請求して差し押さえを行っている。これについてテレビ朝日の君和田正夫社長(当時)は、状況を見て提出すると判断したまでであり、令状を持って差し押さえられても場合によってはそれを無視することも辞さないという考えを明らかにした。 毎日新聞長崎支局記者の長澤潤一郎(のちに共同通信社に転職)は銃撃を受けて倒れた伊藤の姿を撮影し、その写真は4月18日付の毎日新聞朝刊の1面で大きく掲載された。その写真報道は2007年度の新聞協会賞(日本新聞協会主催)の編集部門を受賞した。
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