古語・古風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 18:19 UTC 版)
「日本語の二人称代名詞」の記事における「古語・古風」の解説
汝/爾/尓(なんじ) 英語の古語の二人称代名詞 thouは「汝」と訳される場合が多いが、文脈を考えないと珍妙な日本語訳が出来上がることもある。文語。 其方(そち、そなた)、其の方(そのほう) 上の地位にある人物が下の地位の人物に対して用いる。 貴君(同輩・目下) 貴殿、貴台、賢台、尊台、老台(目上・同輩、改まった場合や手紙など) 貴公(同輩・目下、古くは目上) お主(おぬし、おしゅう) 通常「お」をつけるが、「主」だけでも成り立つ。現代でも瀬戸内周辺で「おんし、おのし」、中部地方で「おしゅ、おしゃ」などと使われる。 主様 ご主人という意味が主だが、例えば「地主様」などを指すこともある 汝(うぬ、なんじ) 相手を罵る意味合いがあり、敵対的な言い方。八丈島にも見られる古くからの表現であり、「おの」の変化と言われている。 お内(おうち) 京言葉。「内」におを付け、二人称表現にしたもの。近世以降に発達したもので現在も使われる。 御身(おんみ、おみ)、御事(おこと) 対等もしくはやや目下の者が用いたもの。近畿をはじめ各地に伝わった。身分の低い者の使う表現であった。 御許(おもと) 主に女性、特に女房に親しみを込めて用いる。 此方(こなた) 元々は一人称であった。三人称の人代名詞としても用いられる。
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