古説経とは? わかりやすく解説

古説経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 10:08 UTC 版)

説経節」の記事における「古説経」の解説

現存する説経正本は、古い順に、 『せつきやうかるかや太夫未詳寛永8年1631年4月刊、しやうるりや喜衛門板 『さんせう太夫説経与七郎、寛永16年1639年)頃刊、さうしや長兵衛板? 『せつきやうしんとく丸天下無双佐渡太夫正保5年1648年3月刊、九兵衛板 『せつきやうさんせう太夫天下一説経佐渡太夫明暦2年1656年6月刊、さうしや九兵衛板 があり、以下、万治元年1658年10月刊『熊野権現記こすいてん』、万治4年1661年正月刊『あいごの若』などと続くが、荒木繁国文学)は、明暦2年の『せつきやうさんせう太夫』までが「説経節が本来の語り物としての説経節らしい用語と語り口保っていた時代」として、これらに「古説経」の名を与えている。初期説経正本においては『せつきやうかるかや』のように、わざわざ「せつきやう」を付して並行芸能である浄瑠璃ではないということ明示している例が多い。この時期には、演者も「説経与七郎」などというふうに説経語り手であることを示すことがある万治以降時代を経るにともない説経節浄瑠璃の影響をいっそう強く受けるようになり、「説経浄瑠璃」と称されるような変質遂げる。特に冒頭部分の「本地語り」が失われ浄瑠璃色の濃い序があらわれるのが顕著な例である(詳細後述)。

※この「古説経」の解説は、「説経節」の解説の一部です。
「古説経」を含む「説経節」の記事については、「説経節」の概要を参照ください。

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