口之島(鹿児島県)
628m 北緯29度58分05秒 東経129度55分32秒 (前岳)
425m 北緯29度57分40秒 東経129度55分58秒 (燃岳) (世界測地系)
概 要
口之島は、九州の南方に連なるトカラ列島の北端に位置しており、北北西-南南東方向に延びた長径 約7km、短径約3km の火山島である。北方には口永良部島や薩摩硫黄島があり、南方には中之島や諏訪 之瀬島がある。トカラ列島では数少ない角閃石安山岩~デイサイトからなり、溶岩ドームの集合した火 山島である。島の中央部には最高峰である前岳がそびえており、その南東斜面にはずり落ちたような急 な滑落崖が発達している。前岳と南東端のタナギ山の間には、燃岳という溶岩ドームがあり、その表面 は塊状の溶岩地形が鮮明である。山頂付近にはかすかな噴気も認められるが、噴火記録はない。 燃岳の周辺には、溶岩ドーム出現に先立って噴出したと思われるサージ堆積物と、ドーム出現後に噴 出した火砕物が堆積している。これらが鬼界アカホヤ火山灰(約7300 年前)には覆われていないことと 周辺の火山灰の層序から、比較的新しい時代(数千年前以降)の噴火による降下火砕物であると推定され ている。島民140 名(平成16 年)。
最近1万年間の火山活動
大部分が、アカホヤ火山灰堆積以前の噴出物である。このうち、横岳起源の降下軽石と火砕流中の炭 化木からは、13000yBP と11000yBP の年代値が得られている。アカホヤ火山灰の堆積以降では、中央火 口丘での噴火に伴う、薄いスコリアが確認できる(森脇ほか,2002)。
記録に残る火山活動
<「概要」、「最近1万年間の火山活動」、「記録に残る火山活動」については日本活火山総覧(第3版)(気象庁編,2005)及び最近の観測成果による。>
固有名詞の分類
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