南北一体化事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 16:55 UTC 版)
米子駅は、山陰地方の他の主要駅(鳥取駅・倉吉駅・松江駅・出雲市駅・浜田駅など)のような「南北両側に出入口がある駅」ではなく、駅ビルや駐車場、タクシー乗降場やバスターミナルなどの施設が駅の北側(明治町・末広町方面)に集中しており、南側(目久美町方面)には駅への出入口がないため直接的には駅を利用できない。また、駅の東側に踏切があるが、営業列車や回送列車がこの踏切を頻繁に通過するため、遮断機が下りている時間が長い「開かずの踏切」の状態であり、南北間の歩行者の交通の妨げにもなっている。 この課題を解決するべく、米子市では1995年(平成7年)の米子駅周辺整備計画調査を機に、南北自由通路の設置及び駅南地区の開発を中心とする南北一体化事業を計画し、JR西日本米子支社・鳥取県との間で協議が行われている。 計画では、現在の駅ビルの約3分の2を取り壊し、跡地の一部に2階建ての半橋上駅舎を建設する。これを北口とし、その2階と幅員6mの南北自由通路を連結。南口には駅南広場を新たに整備し、北口同様タクシー乗降場を設け、その他一般車両駐車場や駐輪場・バス乗降場などを整備する予定である。なお、完成は2023年8月を予定している。また、新駅ビルについても、自由通路供用開始と同時期に開業できるようJRが検討している。これに伴い、米子駅ビル内に入居していたJR西日本米子支社は、駅隣接地に新築した新支社ビルに移転した。
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