南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:31 UTC 版)
「ショアー財団」の記事における「南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所」の解説
1994年に創設者のスティーヴン・スピルバーグは非営利団体の南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所(USC Shoah Foundation Institute for Visual History Education) を設置した。当初の組織名はショアー生存者映像歴史財団であり、ホロコーストの生存者や目撃者の証言を映像で記録することが趣旨であった。1994年から1999年にわたり56カ国32言語の対象者におよそ5万2,000件の面談を行い映像に記録した実績がある。 インタビューの対象はユダヤ人の生存者に加え、「エホバの証人」事件の生存者、同性愛者、解放者と解放の目撃者、政治囚、救難者と支援活動の従事者、迫害を生き延びたロマやシンティ・ロマ人、優生学主義の被害者、 戦争犯罪の裁判に参加した人々と多岐にわたる。2005年10月20日にはこのショアー生存者映像歴史財団 (当時) とスピルバーグが評議員を務めた南カリフォルニア大学 (USC) の間で契約が結ばれ、純資産ならびに管理権をすべて財団理事会権限から大学へ委託する代わりに、映像アーカイブの永続的継続と保存、財団の使命の受け入れが約された。 以来、USCショアー財団の映像歴史アーカイブは記録の対象をその他の大量殺戮に広げて拡充を続け、ルワンダのツチ族大量虐殺、アルメニア人虐殺、カンボジア大量殺戮とグアテマラ、南京大虐殺に加え、現在、ミャンマーで進行中のロヒンギャに対する暴力を含めている。 財団には、後にベストセラー小説を発表するジェナ・ブラム (英語版) が職員として在籍した。
※この「南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所」の解説は、「ショアー財団」の解説の一部です。
「南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所」を含む「ショアー財団」の記事については、「ショアー財団」の概要を参照ください。
- 南カリフォルニア大学財団映像歴史教育研究所のページへのリンク