創業と成長期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 09:39 UTC 版)
ロバート・メトカーフはパロアルト研究所でイーサネットを発明し、1979年にスリーコム社を設立した。スリーコムは1980年代前半、LSI-11、IBM PC、VAXなどのコンピュータシステム向けに多数のイーサネット・アダプタカードを製造した。1980年代中ごろ、スリーコムはイーサネット技術に EtherSeries というブランド名をつけ、一方で Xerox Network Systems (XNS) プロトコルを使ったLAN上での各種サービスを提供するソフトウェアやPCベースの製品群を登場させた。その中には、EtherShare(ファイル共有)、EtherPrint(プリンタ共有)、EtherMail(電子メール)、Ether-3270(IBM端末エミュレーション)などがある。 同社のネットワークソフトウェア製品には以下のようなものがある。 3+Share: ファイルとプリンタ共有 3+Mail: 電子メール 3+Remote: PCのシリアルポート上での XNS プロトコルのルーティング NetConnect: 複数のイーサネット間での XNS プロトコルのルーティング 3+Open: マイクロソフトの LAN Manager をベースとしたファイルとプリンタ共有 Etherterm: 端末エミュレーション Etherprobe: LAN解析ソフトウェア DynamicAccess: イーサネット上の負荷分散やリモートモニタリングのためのソフトウェア また、システム製品としては以下のようなものがある。 3Server: 3+ サービス群が動作するサーバ型のPC 3Station: ディスクレス・ワークステーション スリーコムは、1987年に Bridge Communications を買収するとその製品の品揃えを広げ始めた。MC68000プロセッサと XNS プロトコルを使った従来の Etherterm などと互換のある製品を提供し始めた。 CS/1, CS/200 コミュニケーションサーバ(端末サーバ。シリアルI/Oしかないダム端末をイーサネットにまとめて接続するための機器) イーサネット・ブリッジと XNS ルータ GS/1-X.25 X.25 ゲートウェイ CS/1-SNA SNA ゲートウェイ NCS/1 (Sun-2 上で動作するネットワーク制御ソフトウェア) 1995年、キャンドルスティック・パークの命名権をサンフランシスコから取得し、毎年90万ドルを支払うようになった。この契約は2002年に終了した。
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