判定に関連したトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 21:40 UTC 版)
1999年7月18日、阪神対巨人戦(阪神甲子園球場)の6回表、巨人が二死二塁で打者高橋由伸が一塁ゴロを打ち、一塁ベースカバーに入った阪神の投手ダレル・メイがボールを受けて一塁ベースに触れた。タイミングはアウトだったが、杉永一塁塁審はメイがベースに触れていないとしてセーフと判定した。この判定を不服としてメイは杉永に抗議。そしてメイが杉永を突いて退場処分(メイは14日間の出場停止)。また抗議している間に走者が生還して失点している。 2004年の日本シリーズ第1戦・中日対西武戦の5回裏中日の攻撃で一死一塁。打者谷繁元信の打った打球は捕手前のゴロとなった。捕手野田浩輔が捕球し直ちに谷繁に触球を試みた。球審橘高淳は野田が打者走者谷繁に触球したと判定し、アウトを宣告した。野田は二塁へ送球。二塁塁審の杉永は一塁走者のオマール・リナレスに二塁フォースアウトを宣告した。この判定を受け、遊撃手中島裕之は一塁に送球。西武側は併殺したと判断し、ベンチに引き上げた。すると中日の監督落合博満は審判団に、「打者走者に対する触球によってアウトが宣告されたのなら、二塁はタッグプレイになる。一塁走者はアウトではない」と主張した。審判団は協議の上、杉永のフォースアウトの判定を取り消し、二死二塁からの再開を決めた。しかし、西武の伊東勤監督がこれに対して「一度審判員がアウトといったのだから」とこの決定に対して異議を唱え、この間49分試合が中断し、最後は左翼線審友寄正人と橘高が場内アナウンスで謝罪した。この件でコミッショナーは審判団に厳重注意を通告した。 2008年8月28日、巨人対横浜戦(東京ドーム)の5回1死で坂本勇人が右前安打を放って塁をオーバーランした際、一塁に送球されて一塁塁審の笠原昌春が「セーフ」の判定をする一方で、球審の杉永政信が「アウト」の判定をした珍事が発生。公認野球規則9.04の(c)で審判団が協議した結果、セーフの判定になった。 2012年4月4日、西武対ロッテ戦(西武ドーム)の5回表ロッテの攻撃。打者岡田幸文のライト前ヒットで二塁走者大松尚逸の本塁クロスプレーをセーフと判定。この判定を不服とし、西武首脳陣が抗議。その際、抗議権がないにもかかわらず抗議した光山英和西武バッテリーコーチを退場処分とした。 2014年4月22日、ヤクルト対広島戦(神宮球場)の6回表1死一塁で広島の攻撃。打者堂林翔太の高いバウンドの三塁ゴロが二塁転送された際、二塁塁審の杉永は一塁走者の田中広輔をアウトと判定、ベンチを飛び出した広島の野村謙二郎監督が帽子を投げつけ抗議したが判定は変わらず、遅延行為を理由に退場処分とした。試合後に野村監督は制裁金を科された。
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