分社化と高速バス事業参入
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「日東交通 (千葉県)」の記事における「分社化と高速バス事業参入」の解説
1990年代には、1993年(平成5年)12月に本社車両整備工場と富津営業所を新築移転している。 時代が平成に入ると、乗客は全盛期の1969年(昭和44年)に比べて半分以下まで落ち込み、このままでは路線を廃止せざるを得ない状態に陥っていた。そこで同社は旅客数の少ない鴨川・館山・湊管内の3営業所(路線バス部門)を、全額出資の子会社(鴨川日東バス・館山日東バス・天羽日東バス)として、1994年(平成6年)に分離・発足させ、各社の収入に合った運営で路線の維持を図ることに決定した。同年10月、鴨川営業所を鴨川日東バス、館山営業所を館山日東バス、湊出張所を天羽日東バスに分社化し営業開始した。また同年12月には本社を館山市から木更津市新田1丁目4番4号へ移転し、新体制のもとで再スタートを切った。 1997年(平成9年)12月、同社に転機が訪れる。東京湾アクアライン開通により、廃止されたマリンエキスプレス・木更津 - 川崎航路の代替として、木更津駅と川崎駅・横浜駅・羽田空港各方面を結ぶ高速バスの運行を開始し、高速バス事業に参入した。開業後1ヶ月間は通勤客の利用が多く、各線とも乗車率は6割を超えた。アクアラインの開通で、木更津地域と首都圏の間を約1時間でアクセスできることから、その後は、木更津・君津・鴨川・館山の各地域と首都圏などを結ぶ高速路線を次々と開業していった。 「東京湾アクアライン#高速バス」も参照 翌1998年(平成10年)9月には、車両課を富津市へ移転している。 こうした様々な経営努力が功を奏し、2005年(平成17年)には累積赤字ゼロを成し遂げた。同じ千葉県の房総地区でバス事業を営む小湊鐵道と同様、東京湾アクアライン開通による高速バス事業参入により活路を見出したバス事業者である。
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