内蔵テレビチューナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
日本国内の多くの製品は地上デジタル/BS/110°CSのデジタル3波チューナーを内蔵している(2011年以前はこれに加えて地上アナログチューナーを搭載)。2005年頃までは、デジタルチューナーはコストが高いため低価格機では地上アナログチューナーのみの場合があった。またデジタル対応テレビでも、低価格帯ではコストダウンのためBS/110°CSチューナーを省略した製品がある。一方で中級から高級機種及び録画機能搭載機種では、デジタル3波チューナーを2系統以上を搭載したものが珍しくない。 2011年のアナログ停波以前は地上アナログチューナーの搭載がほぼ必須だったが、それを省いた製品も2008年から登場してきた。移行期には地上アナログ・デジタルの両方を搭載する製品が多く、その後はアナログチューナーが廃止された。なおBSアナログチューナーは2007年頃までに廃止され、VHF・VU共用の各アンテナも2010年8月限りで生産を終了した。 登場当初は大画面サイズを中心にチューナーユニットが外付けの機種が多く見受けられた(ユニット部とディスプレイ部は専用ケーブルで接続していた)が、2007年までにはほぼ全ての製品がチューナー一体型となっていた。 デジタルチューナーの搭載により、廉価、簡易版の機種を除くほとんどの機種でBMLによるデジタル放送のデータ放送を表示可能である。 4K・8K放送開始後は「4Kまたは8Kチューナーを内蔵した40v型以上の大型モデル」生産へ力点を移しており、国内大手メーカーは「4K非対応の従来型据置(40v型または32v型以下の小型)モデルは2019年限りで生産を終え・在庫品限りで販売終了」としている(パーソナルモデルは「プライベートビエラ」・「アクオスポータブル」などのみを生産)。4Kまたは8Kチューナー内蔵モデルは・着脱式の従来型B-CASカードに代わり「A-CASチップ」を本体に内蔵しており、デジタル放送視聴時に必須となる「B-CASまたはmini B-CASカード」を紛失・損傷する心配が解消されている。
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