内容と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 02:17 UTC 版)
「マルヤム (クルアーン)」の記事における「内容と構造」の解説
本章はバスマラ(「慈悲深く慈悲あまねき神の御名において」という決まり文句)およびカーフ・ハー・ヤー・アイン・サードの五つのアラビア文字とともに始まる。そして残りの97節は大きく三つに分けることができる。第一の部分は第2-40節から成り、預言者ザカリーヤーや彼の息子ヤフヤー(ヨハネ)の誕生の物語、マルヤムや彼の息子イーサーの誕生の物語、そしてイーサーが神であるというキリスト教徒らの主張を反駁して彼の本性を明かす注釈からなる。第二の部分は第41-65節から成り、イブラーヒーム(アブラハム)が彼の一族の偶像崇拝から離脱した物語やその他の預言者の物語からなる。この部分では預言者に対する周囲の様々な反応や預言者の運命が述べられている; これらの記述を通して神の一性が強調されている 。第三の部分は第66-98節から成り、死後の復活が確証され、今生の描写とともに最後の審判の描写がなされている。 アラビア語版では、本章は内容に応じて少しずつ変化する韻構造とともに進む。ザカリーヤーとヤフヤー、マルヤムとイーサー、そしてその他の預言者達の最初の説明を通じて、各節は「ヤ」という音節に基づいて韻を踏む。イーサーの本性に関する注釈に話題が移ると、言葉は「ム」あるいは「ン」に先行する「エー」あるいは「オー」によって韻を踏むが、これは述べられている話題が終着したという雰囲気を出すためのものとされている。そして初期の預言者に関するさらなる言及がされる際に最初の韻構造が再び現れ、真理と預言者を拒絶する者に対する罰を述べる段においては「ド」に続く媒介的な「ア」に基づく韻に変化する。この発音の強さは、不信心者の罪を弾劾する段において強勢の「ド」よりもなお強いものに交換される。
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