六〇三作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 06:08 UTC 版)
6月上旬、南東方面艦隊司令部(司令部員は第十一航空艦隊と兼任)はガダルカナル島方面敵艦船攻撃(六〇三作戦)を重点とする以下の予定表を立案した。 6月1日 六〇一作戦(レカタ(英語版)輸送警戒) 6月5日 六〇二作戦(レカタ輸送警戒) 6月5日~16日 六〇三作戦(ガダルカナル島敵艦船攻撃) 6月8日 六〇四作戦(七〇五空から七〇二空への洋上哨戒交代) 6月11日 六〇五作戦(スルミ輸送警戒) 6月13日以降 六〇六作戦(エスピリッツサント島又はカントン島夜間攻撃) この六〇三作戦の内容は以下のようであったと推測される。 目的 ガダルカナル島方面の敵航空機および艦船の撃滅 参加部隊 第五、第六空襲部隊所属の戦闘機隊、艦爆隊および陸偵隊。 戦闘機隊のみによる事前航空撃滅戦(ソ作戦と呼称) ラッセル諸島方面へ進攻し、敵機を湧出してこれを撃滅、一部零戦は敵飛行場を爆撃。 戦爆連合による敵艦船攻撃ならびに敵機撃滅(セ作戦と呼称) ソ作戦終了後機を見て実施。 適地偵察 陸偵隊は事前の敵上および天候ならびに爾後の戦果偵察を実施。 使用基地第五空襲部隊 零戦隊 ブカ、陸偵隊 ブイン 第六空襲部隊 ブイン 実施時期 ソ作戦 6月7日開始、セ作戦 特例により実施 作戦参加部隊と6月上旬時点の稼働機数 第五空襲部隊二五一空 零戦45、二式陸偵2 第六空襲部隊二〇四空 零戦30~35 五八二空 零戦20~25、九九式艦爆約25 一五一空 一〇〇式司偵2、二式艦偵1 第一次ソ作戦では、一部の零戦に30キロ爆弾を携行させ、それによって地上機を撃破しようという新しい試みがあった。これは二〇四空司令の杉本丑衛大佐の発案であったが、得られる戦果に比して被害が大きいことが判明して中止された。
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