入試教科目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 15:54 UTC 版)
外国語、国語、数学、地理歴史、公民、理科の教科のうち、1教科から3教科で受験できる場合が多い。文科系学部では外国語、国語、そして数学、地理歴史、公民から1科目が課される大学・学部が多く、理科系学部では外国語、数学、理科が課される大学・学部が多い。 外国語は、英語が主流である。英語以外にドイツ語やフランス語を選択できる場合もある。 国語は、現代文のみ、現代文と古文、現代文・古文・漢文の3通りがある。これら3科目の融合問題が出題される場合もある。但し近年は古文・漢文の出題する学校は減少傾向にある。 数学は、文科系学部では数学I、数学A(一部の大学では数学II、数学Bも課せられることある。)が、理科系学部では数学I、数学II、数学III、数学A、数学B、数学Cが試験範囲となるケースが多い。 地理歴史および公民は、地理・日本史・世界史・政治・経済などから1科目選択するケースが多い。世界史や日本史はほとんど全ての大学・学部で選択可能である。哲学科がある大学では倫理が選択できるなどの多様性もある。 理科は、物理や化学のほか、生命科学・医学関連の学部や学科などでは生物も選択できる場合が多い。また、地学が選択できる場合もある。学部によっては2科目課せられることもある。 「総合科目」という複合的・科目横断的学科試験を課したり、小論文(作文)を実施したりする大学もある。 指定された3科目を受験し、点数の高い2科目で合否を判定する大学や、指定した科目を1.5倍にして得点計算する大学もある。 解答方式はセンター試験でも採用されているマークシート方式が主流となっているが、英語、国語、数学では一部記述問題も設定されているケースも多い。 特殊な形態 欧米の学校制度を踏まえた、年2回入学卒業が可能なセメスター制を採用する大学が近年増えている。これにより、4月入学以外に、10月入学が可能となる大学もある。そのため、秋期入学者用の入試を行う大学もあり、これを9月入試等と呼ぶ。この方式を、1994年に東洋大学工学部が国内で初めて採用した。 関西大学文学部では、「漢英入試」(漢文+英語)が採用されている。 慶應義塾大学総合政策学部、環境情報学部では、「英語または数学または英語および数学+小論文」が採用されている。この入試では、「英語+小論文」、「数学+小論文」、「英語+数学+小論文」のいずれかを選択できる。 共立女子大学では、「EQIQ(エクイック)入試」が採用されている。これは、「EQ=情動能力」+「IQ=知的能力」:「EQIQ=総合人間力」をいう。 国際基督教大学では、アメリカの大学入試であるSATを模した独自の方式が採用されている。 聖心女子大学では、「プレゼンテーション入試」が採用されている。 東洋大学経営学部会計ファイナンス学科では、自己推薦入試で「公認会計士・税理士挑戦者入試」(商業高等学校で学習する簿記と一般教養)が採用されている。
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