入試制度の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 20:42 UTC 版)
大学学生選抜・入学試験は、1974, 75年には同日中の朝と昼以降それぞれ2回に分けて、1976-80年にかけては同日中朝昼分けずに行われた。1981年以降は2段階に分けた試験が行われるようになった。2段階別試験システムにおける第1段階である大学学生選抜試験(ÖSS)は4月に、第2段階である学生入学試験(ÖYS)は6月に行われる。 1974年以降、受験生の中から高等教育プログラム(大学)に関する希望がとられるようになり、受験生の成績と希望に沿った高等教育プログラムが作られた。 1982年以降は、中等教育が教育機関から受験生の成績表を集めるようになった。またこの成績は中等教育進捗係数(OBP)の名の元、一定の割合で試験の成績に加えられた。 1987年以降は大学プログラムに関する好み・関心が明らかな学生たちに対しては、全ての科目の試験を受けずに、個々に必要な科目を受ければよいという仕組みがとられるようになった。 1999年には2段階試験の2次試験(大学入試、ÖYS)が廃止され、試験はÖSSのみとなった。この変更に伴い、いくつかの大学試験の成績等にも変更があった。また中等教育機関がÖSSの平均点によってランク付けされることに伴い作られた重点別中等教育進歩係数(AOBP)が測定されるようになり、中等教育を修了した生徒たちが同じ分野(エンジニアならエンジニア、外国語なら外国語などといった)の高等教育機関に進んだ際にAOBPが高く、異なる分野の高等教育機関に進学した際にAOBPが低いといった問題が生じた。ÖSSにおいては質問の種類やテーマの偏り・項目などに変更は見られなかった。2003年にはÖSSとAOBPから成る制度のうちAOBPが占める割合に変更があった。2006年に行われた変更に伴い、問題の一部がそれまでÖSSで問われていたような形式になり、また一部の問題は全て高校で扱われる内容で構成された。試験は1次試験のみの形式が続いた。
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