健康問題に対する関心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 23:11 UTC 版)
「シエラビスタ (アリゾナ州)」の記事における「健康問題に対する関心」の解説
住民と医療の専門家が1995年以降シエラビスタで報告されている白血病や小児癌に関連する症例が増えていることに関心を寄せている。2001年には1995年以降の7症例があり、アリゾナ州健康サービス部がこの数は統計上予想以上に増加していると判断した。これに対応するために大気、飲料水および土壌の環境評価を行い、小児白血病などの癌に関する危険性を与えていないかを調査することになった。2002年10月までに、アリゾナ州健康サービス部はアリゾナ州癌登録所と共同で「飲料水、大気、塵芥処理場のいずれもシエラビスタ住民に白血病を及ぼす大きなリスクを与えているとは判定できない」と発表した。当時はそれ以上の行動が推奨されなかった。 2003年にさらに3例の白血病が報告された。疾病コントロールセンターは問題を深く掘り下げることを躊躇し、当初は州の健康サービス部に丸投げしていたが、2003年春に健康サービス部がその支援を要請するに及んで本格的に関わり始めた。疾病コントロールセンターは2004年と2006年に2件の公式研究を終え、複雑な結果になった。白血病が増えていることについて環境起因とは見出されなかったが、4人の子供について白血病の検査を行ったことのみ記していた。ここで、そのように少数の患者だけでは「環境と病気の間の関連性を測ることを試みても疑念を拭えず、統計的に不適切である」としていた。生物学サンプルが128種の化学品について試験され、その結果はタングステン、スチレンおよびPCB-52について標準以上であったほかは全て標準かそれ以下だった。 疾病コントロールセンターが報告書を発表して以後の数年間に新しい症例は報告されていないので、統計上発祥数は全国平均のレベルに戻った。しかし、1995年以降、全部で13人の子供が白血病と診断され、他に5人が潜在的に関連ありとされており、関心を持ち続けている人がいる。2003年に癌と毒物に対する家族団体が南アリゾナで結成され、小児癌の子供持つ親達が集まって、小児白血病の原因究明を継続するよう運動を続けている。
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