小児白血病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 11:04 UTC 版)
「チェルノブイリ原発事故の影響」の記事における「小児白血病」の解説
ウクライナの最放射能汚染地域であるリウネ州、ジトーミル州、チェルニーヒウ州、チェルカースィ州に永住し、チェルノブイリ事故当時、6歳未満だった子供たちに対して、累積線量10mGyを越える被曝によって事故後の11年間で急性白血病のリスクが増加したかどうかを評価するために、疫学調査が行われた。線量は4段階 (0–2.9, 3–9.9, 10–99.9, 100–313.6 mGy) に区分され、対象の91.6%は10 mGy以下の線量であった。白血病のリスクについて最小の線量区分 (0–2.9 mGy) を1としたオッズ比が見積もられ、それぞれの区間のオッズ比は、3–9.9 mGyの区間で1.5 (95%CI 1.0-2.8)、10–99.9 mGyで2.1 (95%CI 1.2-3.7)、100–313.6 mGyで4.4 (95%CI 1.3-15.1) と見積もられ、白血病のリスクは10 mGyを越える放射線被曝の線量と有意に関連し、事故後、はじめの5年の間に急増し、観測された白血病のうち97.6%が急性白血病で、その内訳は、急性リンパ性白血病が74%、急性骨髄性白血病が23.6%であった。
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