俳句とは何かという本質的問いに対する答え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 02:36 UTC 版)
「俳句」の記事における「俳句とは何かという本質的問いに対する答え」の解説
「俳句とは何か」という、本質的問いに対する答えは多数存在する。 山本健吉 俳句評論家の山本健吉はエッセイ『挨拶と滑稽』のなかで、俳句の本質として3か条をあげている。これが有名な「俳句は滑稽なり。俳句は挨拶なり。俳句は即興なり」である。 松根東洋城 松根東洋城は俳句について大正天皇から問われた1914年、「渋柿のごときものにては候へど」の句を奉答したという。松根は、この句にちなんで主宰誌を「渋柿」と命名した。 他、著名な俳人 俳句とは「客観写生」、「花鳥諷詠」である。(高浜虚子) 「俳句は東洋の眞珠である」。「俳句は諸人旦暮の詩である」。(日野草城) 俳句とは「人間だよ」。(古沢太穂) など。 「寄物陳思」 俳句は「寄物陳思」の詩とも言われる。『万葉集』にある「物に寄せて思いを陳(の)べる」の意である。 (出典:安東次男・飯田龍太編『俳句の本・俳諧と俳句』筑摩書房、村山古郷・山下一海編『俳句用語の基礎知識』角川選書、『証言・昭和の俳句』角川書店) 桑原武夫 フランス文学研究者・桑原武夫はエッセイの『第二芸術』にて(雑誌『世界』1946年)「俳句というものは同好者だけが特殊世界を作りその中で楽しむ芸事。大家と素人の区別もつかぬ第二芸術に過ぎない」と糾弾している。
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