信者詰所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:06 UTC 版)
正式な名称は「信者修行所」。通常では「信者詰所」「詰所」などと呼ばれる。信者の宿泊や休憩に供するほか、信者の教義の習得とその実践修行を目的とした施設で、その多くは教会本部周辺に位置している。1895年(明治28年)に教会本部周辺に兵神分教会事務所が設立されたのがはじまりで、教勢の拡大とともに最盛期の昭和初期には80ヶ所余り設置されている。戦時中の体制に協力した「革新」断行の際には「詰所寮」と名称を改め、1943年(昭和18年)10月には旧日本海軍予科練の兵舎として徴用されている。終戦後、詰所は海軍より返還され、各直属教会が個別に運営していたが、教祖80年祭を迎えるに当たり、一元化を図るために1965年(昭和40年)、全ての詰所が宗教法人天理教信者部運営課の所管となっている。教祖80年祭を機に、教会本部が宿泊施設を設置し、「母屋」と呼称している。現在では各信者詰所も「第○○母屋」という通し番号で呼ばれるようになり、2015年末現在、第153母屋を数えている。信者詰所には教会の個別の建物であるものや、教会本部の施設に入居しているものもあり、教会本部への参拝者の宿泊のほか、修養科生の宿舎としても使用されている。そのほか、野球やラグビーなどの各種大会や遠征などで利用する学校や団体もある。 他にも、各大教会の所在地に、部下教会信者が大教会の祭典の参拝のため、信者詰所を設置している場合が多い。
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