保険業・再保険業・再々保険業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 15:39 UTC 版)
「バークシャー・ハサウェイ」の記事における「保険業・再保険業・再々保険業」の解説
保険業と再保険業においてバークシャーが所有する子会社は多数あり、それら子会社は国内外に70以上の拠点を置いて事業を展開している。バークシャーは、元々は主にアメリカ国内で損害保険および再保険ビジネスを展開してきたが、1998年12月に再保険大手のジェネラル・リーを買収したことにより、生命保険・健康保険・事故(傷害)保険に対する再保険分野に新たに進出するとともに、損害再保険の分野についても国際的な拠点を持つ大手となった。近年でも、外国企業の買収や、新たにモノライン(金融保証保険)分野に参入するなどの手法により事業を拡大している。バークシャーの保険部門は、非常に高い資本力を維持していることで知られる。この資本力を生かして、再保険のみならず、他の再保険会社の保険金支払いを保証する再々保険ビジネスも展開している。バークシャーは世界最大の再々保険会社も所有している。高い資本力と、再々保険の引き受けによる再保険市場への絶大な影響力によって、バークシャーの保険事業部門は業界内でも他の保険会社と一線を画した強さを持っている。バークシャーの保険事業部門全体の剰余資本(アメリカの保険業法に定められている)は、2004年12月31日時点でおよそ480億米ドルにのぼっており、バークシャーの主要な保険事業子会社は、その財務信用力についてスタンダード&プアーズ社から最高ランクAAAの格付けを獲得している。また、保険会社を専門とする格付け会社であるA.M. Best社からは、会社の財務状態と企業業績を評価され、最高ランクのA++(スーピアリア、superior)の格付けを得ている。 GEICO - 1996年1月に買収され、バークシャーの傘下入り。ガイコはメリーランド州チェビーチェイスに本部を置いており、創業当初はその企業名の通り(“GEICO”とは“Government Employees Insurance Company”の略で「公務員保険会社」という意味)、公務員とその家族を対象に保険を販売していたが、現在では一般消費者にも保険を販売しており、子会社6社とともに個人向け旅客自動車保険を中心に、住宅保険や災害保険、生命保険など様々な保険商品を販売している。全米で事業を展開しており、子会社は「ダイレクト・レスポンス・メソッド」と呼ばれる消費者が電話、メール、インターネットを通じて直接会社に保険契約の申し込みを行うという手法を採っている。 ジェネラル・リー - 1998年12月に買収され、バークシャーの傘下入り。コネチカット州スタンフォードとドイツのケルンに拠点を置いている。社名の「リー(“Re”)」が示す通り再保険事業を展開しており、「ジェン・リー」(“Gen Re”)ブランドとして知られる。ジェネラル・リーは、1994年よりドイツのケルン再保険(Cologne Re)と連合して事業展開をしてきたが、2010年7月1日をもってケルン側が社名を「ジェネラル・リインシュアランスAG」に変更し、名実共に同一企業となっている。ジェネラル・リーとその子会社は、現在世界約72都市で再保険業務を展開しており、グローバルに業務を展開している。ジェネラル・リーは主に、北米地域での損害再保険ビジネス、国際規模の損害再保険ビジネスと生命保険・健康保険に対する再保険ビジネスを展開している。ジェネラル・リーは、純保証保険料と資本に基づく世界で最大の再保険会社である。 NRG - 元はオランダの大手金融グループINGグループの傘下で再保険事業を展開していた。2007年12月に買収され、バークシャーの傘下入り。 バークシャー・ハサウェイ・アシュアランス - 2007年12月に新たに設立されたモノライン(金融保証)保険を専門とする企業。ニューヨーク州などで免許を取得し、事業を展開している。ニューヨーク州の働きかけで設立されたとも言われている。
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