作中の逆刃刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 04:00 UTC 版)
逆刃刀・影打(さかばとう かげうち) 幕末の刀工・新井赤空が、長州藩を辞めて剣を持たずに流浪の旅に出ようとする剣心に対し、「剣を捨てることで人斬りであったことを忘れるな」という戒めを込めて授けた一振り。逆側の刃の斬れ味は相当なものであり、作中では左之助の斬馬刀や橋を容易く一刀両断にする斬れ味を見せた。それ以降、剣心の愛刀として長年活躍してきたが、新月村での瀬田宗次郎との戦いで長曾根虎徹と刃を交え、真っ二つに折られた。その後、沢下条帳との京都・白山神社での戦いでは残った刀身に鞘を被せて使用した。残った刀身も飛竜閃によって打ち出されたが、その戦闘後、この刀自体がどうなったかは描写されていない。 逆刃刀・真打(さかばとう しんうち) 白山神社に御神刀として奉納されていた、赤空最後の一振り。登場当初は鞘も柄も白木拵えだった。その刀身の茎には、殺人剣を作り続けた赤空が平和を願う辞世の句が刻まれていた。御神刀として複数本打たれた中で最上の出来である真打ゆえ影打とは比較にならない強度を誇り、瀬田宗次郎の愛刀・菊一文字則宗との衝突にも打ち勝った。また影打同様、逆側の刃の斬れ味は相当なもので鯨波兵庫との闘いの際は彼の右腕に接続されたアームストロング砲を容易く一刀両断にした。 飛天御剣流では「師匠・比古清十郎の命と引き換えに奥義を習得する」という習わしが存在するが、剣心の奥義伝承の際にはこの刀の目釘が緩んでおり、それによって力が僅かに吸収されたおかげで、十三代・比古清十郎は死を免れる。 本作の最終幕、15歳の誕生日を迎えた明神弥彦に「不殺」の信念とともに託される。OVA『星霜編』では、弥彦から緋村剣路に託される。また、OVA『新京都編』では、「京心(けいしん)」の銘がある。 和月の構想では、のちに剣路と明神心弥(弥彦と三条燕の息子)が、この刀の継承を巡って争う宿命にあるとされている。
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