体罰の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 14:54 UTC 版)
「渡辺の門」では、塾長による体罰が行なわれていた。 ただし塾長自身は自らの行為を、「坐禅における警策」のようなもの、すなわち、「注意を促し覚醒させる、あるいは気合いを入れ、勉強に集中させる」行為であり、「罰」として行なっているのではない、としていた。 水ビシーン平日のランニングが終了した後、不定期で行われる。夜間の勉強の合間に行われることもあった。 氷点下の真冬であっても素っ裸になり、手洗い場で、バケツいっぱいに汲んである冷水を「エイッ」と声を出しながら肩から全身にかぶる。 その後、塾長に向かって「お願いします」と一礼し、手洗い場に手をつく。両腕・両足を伸ばして、背中をまっすぐにし、背後に立つ塾長より竹鞭で背中を打たれる。 打たれた後は、「ありがとうございました」と再度一礼する。 一発だけだが、力一杯打たれるので、「ビシッ」という大きな音が響き、背中にはミミズ腫れができる。竹鞭が折れることもある。 もともとは下記の「精神訓練」の一環であったが、「水」をかぶって「ビシッ」と打たれることから、「水ビシーン」と呼ばれるようになった。 「渡辺の門」での特徴的な体罰であるため、「絵になる」と考えたテレビ・雑誌などでそのシーンが多く放送・掲載された。取材に来た男性レポーターも体験させられた。 また、メディアの取材・撮影用に、わざわざ塾生に「水ビシーン」を受けさせたこともある。 通常素っ裸で行われる「水ビシーン」も、取材の際には下着(ブリーフ)姿、水着姿、あるいタオルを腰に巻いた姿で行われた。 精神訓練学校が休みになる日曜・祭日の早朝に行われる。 「道場」の入り口で入塾の古い先輩塾生から順に塾長に氏名を大きな声で告げた後、入室。 直立不動で「朝の精神訓練お願いします」と一礼し、勉強机に手をついて、四つんばいの姿勢になる。 背後に立つ塾長より鉄棒入りの竹刀で尻を打たれる。 打たれた後は、直立不動の姿勢に戻り、「ありがとうございました」と再度一礼する。打たれるのは一発。しかも前述の「水ビシーン」と異なりズボンの上から打たれるのであるが、竹刀は中に鉄棒を挟み込んだ「気合刀」と呼ばれるものが使用されたため、痛さは相当なものであった。 ビンタ平日・休日を問わず、塾長の判断により、ほほを打たれる。 いわゆる「横ビンタ」である。塾長の出題した問題に答えられなかったり、寮生活において粗相をした場合、授業時間中にトイレに行く際などに打たれた。 さらし首塾生の口の中に塾長が親指を突っ込み、両側にひっぱる。くちびるが切れて血が流れることがあった。 百叩き市内の商店で万引きをしたり、学校内で暴力行為に及んだりした、いわゆる素行不良の塾生に対しての体罰。上半身裸で、前述の「精神訓練」のように四つんばいの姿勢を取らせた後、竹鞭で背中を打つ。見せしめの要素が強く、かなりの回数打つことになる。
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