佐々木信綱とは? わかりやすく解説

ささき‐のぶつな【佐佐木信綱】

読み方:ささきのぶつな

18721963歌人国文学者三重生まれ。弘綱の長男。「竹柏会」を主宰歌誌心の花」を刊行し多く歌人育成また、万葉集研究和歌史的研究などに業績残した文化勲章受章歌集思草」、論文集歌学論叢」など。

佐佐木信綱の画像

佐々木信綱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/17 17:58 UTC 版)

 
佐々木信綱
時代 平安時代末期 - 鎌倉時代初期
生誕 養和元年(1181年)?
死没 仁治3年3月6日[1]1242年4月7日
改名 信綱、法号:本仏→経仏→虚仮
別名 四郎[1]、四郎左衛門尉[2]
神号 老曽明神
戒名 天源寺殿春山公
官位 従五位上[1][2]右近将監[1]左近衛将監右衛門尉[1]左衛門尉[1]検非違使[1][2]近江守[1][2]
幕府 鎌倉幕府 近江守護[1]評定衆[1]
主君 源実朝藤原頼経
氏族 佐々木氏
父母 父:佐々木定綱[1][2]
兄弟 広綱、定重、定高、信綱、広定、定厳、時綱、行綱、頼定、定雅
川崎為重娘[3] 北条義時
重綱[1][2]高信[1][2]泰綱[1][2]
氏信[4][2]和泉守藤原行方[2]
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佐々木 信綱(ささき のぶつな)は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての武将御家人左近将監右衛門尉近江国守護。佐々木四郎ともいう。佐々木定綱の四男。法名は虚仮(旧字体:虛假)。

生涯

養和元年(1181年)頃、後に近江国守護を務める佐々木定綱の四男として誕生。建保2年(1214年)には左近衛将監を務めており、同年1月22日や7月27日の『吾妻鏡』にその名が見られる。

承久3年(1221年)6月14日、承久の乱鎌倉幕府軍として加わり、宇治川を挟んで対する官軍を攻めるべく、芝田兼義、中山重継、安東忠家らと共に川へと入るが、官軍からの矢と急流により渡れず、中州において長男・重綱を総大将である北条泰時の陣へと遣わし援軍を求め、泰時の長男である時氏と共に川を渡り官軍を破る。これにより乱の大勢は決し、7月2日に官軍に属した長兄・広綱は斬首となり、翌年の9月22日に信綱は宇治川での戦功により佐々木氏の本貫地である近江佐々木豊浦庄、羽爾堅田庄、高島朽木庄、栗太郡(栗本郡)北部などの地頭職を得る。

嘉禄2年(1226年)1月、前年暮れに元服した藤原頼経征夷大将軍宣下を得るための朝廷への使者を務める。続けて、藤原氏である頼経の姓を源氏に改姓する為に関白近衛家実に報告をしてから奈良春日大社に赴くが、春日大明神の託宣が出て頼経の源氏への改正は認められなかった。

寛喜4年(1232年)には近江守に任ぜられる。文暦2年(1235年)、承久の乱で得た佐々木豊浦庄に代わり、尾張国長岡庄の地頭職を得る。

尊卑分脈』によると、天福2年(1234年7月26日に出家し、本仏、経仏、虚仮の順に号したといい[5]、それに対応するかのように、『吾妻鏡』でも天福元年まで「近江前司信綱」等で書かれていたものが、嘉禎元年(1235年)からは「近江入道虛假」等と呼ばれている[6]

仁治3年(1242年)3月6日、死去。享年61。蒲生郡[注 1]にて老曽明神として祀られたという。

子孫

近江は四人の息子に分割され、長男・重綱が坂田郡大原荘を、次男・高信高島郡田中郷を、三男・泰綱が宗家と江南にある神崎郡蒲生郡野洲郡栗太郡甲賀郡滋賀郡の6郡を、四男・氏信が江北に在る高島郡、伊香郡浅井郡、坂田郡、犬上郡愛智郡の6郡を分けて継いだ。彼らの子孫はそれぞれ大原氏高島氏六角氏京極氏となった。

脚注

注釈

  1. ^ 後の老蘇村、現・近江八幡市

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 今井尭ほか編 1984, p. 303.
  2. ^ a b c d e f g h i j 田村哲夫編修 1980, p. 230.
  3. ^ 黒板勝美 1966, p. 423.
  4. ^ 今井尭ほか編 1984, p. 304.
  5. ^ 藤原公定 撰『新編纂図本朝尊卑分脈系譜雑類要集』第10-11巻,吉川弘文館,明治37. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/991591/1/71 (参照 2023-04-23)。
  6. ^ 御家人制研究会編『吾妻鏡人名索引』(吉川弘文館)P.259。

参考文献

史料

関連項目

先代
佐々木広綱
佐々木氏歴代当主
佐々木信綱
次代
佐々木泰綱六角氏
佐々木氏信京極氏
佐々木重綱大原氏
佐々木高信高島氏



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