伊勢志摩の海女の磯笛
●よく聞ける時期 ●よく聞けるところ ●寄りみち |
緑の岬や島が伊勢湾口から熊野灘へと続く紀伊半島。その東の突端、伊勢志摩は、リアス式海岸が連なり、風光明媚な自然景観を形成している。海域は、豊かな漁場となり、魚介類の絶好の生息地だ。 そこに暮らす人々は、古来から漁業を中心に海と深い関わりをもって生活を営んできた。アワビやサザエなどを岩礁から潜り取る海女漁もそのひとつで、体力や経験が必要な昔ながらの特別な漁法である。 海女は、深い磯場の長い潜水から海面に浮上すると、その息継ぎのために、口笛に似た、物悲しげな吐息を発する。これは、一種の呼吸調整法だが、潮騒の中に響く音色は哀調を帯び、「海女の磯笛」と呼ばれて、伊勢志摩の代表的風物になっている。 |
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