伊万里の焼物の音
●寄りみち |
秘窯の里「大川内山」は、三方を切り立った山に囲まれ、山水画を思わせる山紫水明の地にある。江戸時代には鍋島藩窯として栄え、世界の最高峰と言わしめた”色鍋島””鍋島染付””鍋島青磁”の、名品を生み出している。 この歴史的文化遺産の保護顕彰と憩いの施設として整備されたのが「鍋島藩窯公園」で、大川内山を見晴らす丘陵地に広がり、園内には、焼き物の風鈴を吊るした「めおとしの塔」が立ち、澄んだ鈴音を鳴らす。 伊万里焼は、成形、乾燥、素焼、下絵付、施釉、本焼、上絵付、窯出しの多くの工程を行って、ひとつの伊万里焼ができあがる。この各工程において、陶石を砕く石臼の音やロクロを回す音、窯焼きをする音などが調和して、焼き物の美しさとともに優雅な音の世界をつくり出し、歴史と文化の香を満喫させてくれる。 |
列車・バス=JR筑肥線伊万里駅の伊万里バスターミナルから大川内山行きバスで約15分。 |
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