任務と義務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/29 09:16 UTC 版)
常設統合司令部の任務は以下の通りである。 統合作戦部長は海外における統合および連合作戦における作戦指揮を実施する。また、作戦におけるイギリスの戦略目的を国防省が達成できるよう、政治的に意識された軍事的助言を提供する。 統合常設司令部が設立された冷戦後の環境において、外交目標の追及のために軍隊が動員される場面は多く、その際には多くの利害関係者が関与することになる。こうした政策・政治戦略レベルの要望や利害関係などを踏まえて国防参謀総長(英語版)が軍事戦略上の指針を立案し、それに従って常設統合司令部が作戦を実施するという役割分担がなされている。 常設統合司令部は基本的にイギリスの軍事作戦の指揮にあたるが、多国籍作戦や、北大西洋条約第5条にもとづく個別的又は集団的自衛権の発動におけるイギリスの司令部ともなる。また、ジブラルタル、キプロス(イギリス主権基地領域)、フォークランド(南大西洋諸島駐留イギリス軍)およびディエゴガルシア島をも指揮している。ただし、いくつかの地域および司令部は常設統合司令部に含まれない。 戦略核抑止 イギリス本土の基地防衛 北方諸島 イギリスにおける対テロリズム(内務省) 司令部組織は、アメリカを始めとするNATO諸国との連携を容易にするためNATOの幕僚組織に準じた組織となっている。司令官である統合作戦部長を補佐するため、幕僚長と統合部隊作戦準備及び訓練部長(CJFORT)の2つの役職が置かれ、それぞれ少将が就任する。後者は、陸軍または海兵隊の准将(場合によっては少将)が指揮する緊急対処部隊(JRRF)および統合部隊司令部(Joint Force Headquarter, JFHQ)をあらかじめ準備し、軍種横断的な訓練を点検し、即応体制を整えることを任とする。
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