任務と責任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 13:47 UTC 版)
「アメリカ統合参謀本部最先任下士官」の記事における「任務と責任」の解説
統合参謀本部最先任下士官の権限は、統合参謀本部議長が持つ権限の全てに及ぶ。また、統合参謀本部最先任下士官は、アメリカ軍の全ての参謀総長等(陸軍参謀総長、海兵隊総司令官、海軍作戦部長、空軍参謀総長、宇宙軍作戦部長、沿岸警備隊長官、州兵総局長)のスポークスマンでもある。場合によっては、参謀総長等や文官、他国の軍隊の参謀総長等とミーティングを実施している下士官や他の最先任下士官のスポークスマンとなることもある。なお、統合参謀本部最先任下士官は他の最先任下士官に対する指揮権は有していない。しかしながら、統合参謀本部最先任下士官は下士官による連絡体制(the NCO communication chain)に参加し、統合参謀本部議長と各最先任下士官の懸け橋として役割を果たす。また、統合参謀本部最先任下士官は、各軍種を視察した際にはその軍種全体に影響を与える可能性のある問題を特定する役割がある。問題が特定された場合、その軍種の最先任下士官と協力して共通の解決策を見出し、可能であれば、その解決策を他の軍種とも共有する。そして、最近では統合軍においては、このような下士官の問題解決能力の強化を図るため、最先任下士官のポストを新設している。 統合参謀本部最先任下士官は、アメリカ軍の統合運用における下士官の統合、活用、能力開発に関する全ての問題について、統合参謀本部議長に助言する。 さらに下士官の統合専門教育の開発や、統合運用における上級下士官の能力を最大限に活用することを任務とし、統合参謀本部議長の任務をサポートする。 統合参謀本部最先任下士官は、その機能や役割、職務を果たし、権限を行使する場合、または統合参謀本部に関する問題解決の際に、必要に応じ各軍種や各統合軍の最先任下士官に助言を求めることができる。 統合参謀本部最先任下士官は、各軍種や各統合軍の最先任下士官と定期的に会議を招集する。
※この「任務と責任」の解説は、「アメリカ統合参謀本部最先任下士官」の解説の一部です。
「任務と責任」を含む「アメリカ統合参謀本部最先任下士官」の記事については、「アメリカ統合参謀本部最先任下士官」の概要を参照ください。
- 任務と責任のページへのリンク