仮面の意義とは? わかりやすく解説

仮面の意義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:23 UTC 版)

「仮面」記事における「仮面の意義」の解説

顔を覆って隠すことはさまざまな意味合いがある。他人からはわからないということのみならず装着するマスクかたどっている神・精霊・動物実在架空問わず)等そのもの人格変化する神格宿る)とも信じられ古くから宗教的儀式儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などにおいて用いられてきた。こうした性格のものは、日本においては一般的にはマスクといわれず、仮面称されることが多い。 そうした仮面舞踏儀礼)は、紀元前4000年ごろにすでに行われていたという。これは当時描かれアフリカのアルジェリア・タッシリ・ナジェールの洞窟壁画英語版写真ギャラリー参照)から推測されている。日本における最古仮面縄文時代中期前半(5千年上前)の土面であるという。 いっぽう、顔を隠すという意味合いが強いマスクは、日本においては一般に覆面呼ばれ、「覆面強盗」や「覆面レスラー」などのように用いられる(なお、上記衛生マスク同様に神事仏事、または貴人への配膳の際に口を覆って息がかからないようにするためのものも覆面と呼ぶ。一般に和紙などによって作られる)。 しかしながら中世ヨーロッパにおいておこった仮面舞踏会マスカレード)での「仮面」は、上記宗教的儀式のように仮の何者かになりきるわけではなく、顔を隠すという意味合いが強い。よって、布などのやわらかい素材で顔を隠す(顔を覆う)マスク覆面といい、硬質素材作られマスク仮面と呼ぶような用法日本では一般的とみられる(これは物品対するものであり、言語そのものに関することは国語辞典などを参照されたい)。 日本における伝統芸能である能(能楽)などに用い仮面能面)等は、わざわざ仮面とは称さず、単に面と呼ぶ(専門的には「おもて」と呼ぶ)。そうした面のていねい語幼児語[要検証ノート])がお面であり、現在でも祭礼などの際に大道的屋子供向けさまざまなキャラクター物販売している。 このように面・仮面・覆面などはすべてマスクではあるが、日本においては用法微妙な差がある。

※この「仮面の意義」の解説は、「仮面」の解説の一部です。
「仮面の意義」を含む「仮面」の記事については、「仮面」の概要を参照ください。

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