以前のプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 10:09 UTC 版)
「タイタニック2号」の記事における「以前のプロジェクト」の解説
1997年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の映画をきっかけに、タイタニック号の機能的なレプリカの構想は何度か検討されてきた。最も広く知られているのは、1998年に南アフリカの実業家サレル・グースが行ったプロジェクトである。1998年に始まった南アフリカのプロジェクトは、同年9月にポピュラー・メカニクス誌に掲載された記事の一つである。記事では、安全かつ経済的に存続可能な船を作るために必要なオリジナルデザインへの変更点として、リベット留めではなく溶接された船体、蒸気機関に代わるディーゼル電気推進、球根状の船首などが取り上げられた。記事は、さまざまなタイタニック再生プロジェクトには4億ドルから6億ドルの費用がかかるものの、経済的には実現可能であると結論づけている。 当初はダーバンでの建造を目指していたが、2000年6月にベルファスト市議会に5億ポンドの提案を行った。船の設計はオルセン・デザインズ社に依頼し、ハーランド・アンド・ウォルフ社のテクニカル・サービス社がフィージビリティ・スタディを作成し、コールコットアンダーソン社がインテリアデザインを担当した。2000年11月には、政府の助成金や株式市場への上場など、資金調達の試みを開始した。モナコにある投資銀行会社と契約を交わした後、グスは9ヵ月以内にハーランド・アンド・ウォルフ社で建設を開始すると主張した。設計は何度も変更され、2,600人の乗客を収容できる「世界最大の定期船」という謳い文句が生まれ、ヘリポートやプール、ディスコなどの計画も次々と発表されていった。2006年、何度も投資が決まらず、プロジェクトは頓挫した。
※この「以前のプロジェクト」の解説は、「タイタニック2号」の解説の一部です。
「以前のプロジェクト」を含む「タイタニック2号」の記事については、「タイタニック2号」の概要を参照ください。
- 以前のプロジェクトのページへのリンク