仏教に対する姿勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/10 09:33 UTC 版)
「原始仏教の伝統から一歩も外れない」ことを旨とし、自分自身を「テーラワーダの比丘」というよりも、「原始仏教の実践者」と考えていると2014年に述べている。2018年には、自身を“「原始仏教」の比丘であるが、「テーラワーダ」の比丘ではない”と述べた。 自身の経歴においては、まず北伝仏教に出会って発菩提したが、心の中ではいつも「お釈迦様が説かれた本当の仏教を修行したい」という強い思いに駆られていたという。当時から40年以上経っても、「お釈迦様が自らの弟子たちに開示された瑞々しい仏教をそのままの形で再現したい」、「そのままの形で修行し、また皆さんにも伝えていきたい」と心から思っているという。したがって、「上座部仏教だ、大乗仏教だ、パオ式だ、マハーシ式だと、対立軸を構築すること」はせず、自身にとっては「お釈迦様の説かれた古(いにしえ)の道を歩んで涅槃に至ること」だけが重要であるとしている。アラハン(阿羅漢)を目指すことこそが、全員が目指すべき目標であり、唯一今生に生まれてきてやるべきことだと考える。 修行の際に、原始仏教のスキームに大乗の教えなどを混ぜるべきではないとする。テーラワーダの修行法の中でも、ここ200年の間に編み出された修行法については、初心者を瞑想にいざないやすいという利点は認めるものの、それで涅槃証悟に至れるかは甚だ疑問であるとする。不確実な新しい方法よりも、ブッダやブッダの弟子が実際に歩んだ「古きいにしえの道」を歩むことを選び、修行者にもそのように指導する。使用する修行マニュアルも、ブッダの死後1000年を経て成立したブッダゴーサの『清浄道論』(Visuddhi-magga)よりも、サーリプッタ長老の口伝集とされるパーリ仏典小部の『無礙解道論』(Paṭisambhidā-magga)を優先する。 日本で活動しているテーラワーダ比丘の中では、法を伝えるときに「私」が無く、ブッダに忠実であろうとするその姿勢から、日本テーラワーダ仏教協会のアルボムッレ・スマナサーラを尊敬している。
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