口伝集
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口伝集は各ジャンルの歌に関して書きつづったものだと考えられている。現存するのは巻第一のほんのわずかと、巻第十、それに巻第十一から第十四のみである。 巻第十一から巻第十四には、実際の歌い方が書かれている。しかし歌い方の伝承は絶え、現在解読は困難である。佐佐木信綱によれば、これらは後白河法皇自らの撰によるものではないという。のちに一つにされ「口伝集巻第十一」以下の題名を付けられたと考えられていない。もしこれが『梁塵秘抄』に加わるとすれば、総数は20巻以上となり、『本朝書籍目録』の記述に矛盾する。 現在発行されている古典全集の多くは、巻第十一以降を省き、口伝集の巻第一と巻第十のみを収めている。巻第十一以降を見ることができるのは、一般的には岩波文庫版だけである。
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