今治タオルプロジェクト
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「今治タオル工業組合」の記事における「今治タオルプロジェクト」の解説
安価な海外製品の流入などにより産地としての存続が危ぶまれる中、2006年より「今治タオルプロジェクト」が進められている。中小企業庁、日本商工会議所、全国商工会連合会の3団体の共同運営による「JAPANブランド育成支援事業」として2006年から3年間(実際には1年延長され、4年間となった)支援を受け、今治タオルブランド構築を通して、地場産業振興を目指すというものであった。2010年以降は自主展開による拡大期としてブランド維持を目指している。クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和が総合プロデューサーを務めている。 組合で基準を設け基準をクリアした製品に対し「今治タオル」のブランドマーク&ロゴを付与している。なお、「今治タオル」は組合の商標登録である。また、2007年より今治商工会議所と共同でタオルに関する知識などを問うタオルソムリエ資格試験の実施や国内外の見本市への出展など様々な取り組みが行われている。 また、タオル製造の人材育成のための取り組みとして、今治タオル工業組合社内技能検定が実施されている。 プロジェクトの経過 2006年6月 - 今治タオルプロジェクトが「JAPANブランド育成支援事業」に採択される。 2007年2月 - 今治タオルプロジェクト展で、「今治タオル」のロゴマークを発表。 6月 - 「今治見本帳100」(100種類の織り方を集めたサンプル)を発表。 7月 - 「今治タオル」を商標登録(地域団体商標)。 9月 - タオルソムリエ資格試験を開始。伊勢丹新宿店での常設販売開始。 2008年10月 - 第1回タオルマイスター叙任式を実施し、4名を叙任。 2009年9月 - フィンランドの見本市「ハビターレ09」に出展。 2010年10月 - 今治タオルブランドマニュアルを作成。 2011年1月 - イタリアの見本市「macef展」に出展。 8月 - 中国の見本市「第6回上海国際ギフト展」に出展。 2012年6月 - 今治タオル南青山店がオープン。 2013年11月 - 台湾のスイーツイベントに出展(台湾でのイベント出展は初)。 ブランディングの効果によって1991年から減少し続けていた今治のタオル生産量は2009年の9,381トンを底に増加に転じ、2016年には12,036トンと2009年から約28%増加した。また四国経済産業局および今治タオル工業組合の調査では、今治タオルの認知度はプロジェクト開始前の2004年の36.6%から、2012年には71%へと上昇した。
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