京都電燈テキ6形電気機関車とは? わかりやすく解説

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京都電燈テキ6形電気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/07 02:30 UTC 版)

京都電燈テキ6形電気機関車(きょうとでんとうテキ6形でんききかんしゃ)は、京都電燈福井支社越前電気鉄道部(えちぜん鉄道の前身)が保有していた、軸配置Bの箱形電気機関車


注釈

  1. ^ この貨物営業開始の頃に使用されていた電気機関車については、少なくとも九州水力電気より譲受したシーメンス製電動貨車テキ4・テキ5の2両が在籍し[4][5]、機関車併用認可が取得された段階で1両の機関車が在籍していた[4]ことは確認されているが、戦災・福井地震などで資料が散逸しており[6]その全貌は明らかになっていない。
  2. ^ 例えば1919年2月[7]には、前年に買収した旧京都電気鉄道から引き継いだ狭軌線を改軌あるいは廃止して一挙に33両の余剰電動車が発生した[7]京都市電気軌道事務所から、N47・N48・N51[7]の3両の電動客車を譲受して旅客需要の増大に対応している。
  3. ^ 藤井(1974)は1920年11月製としている[8]
  4. ^ 藤井(1974)は1923年9月製としている[5]
  5. ^ 藤井(1974)はテキ20形の制御器を、テキ6形・テキ10形と同じ[8]と記載している。
  6. ^ 端子電圧600V時1時間定格出力52.0kW[15][16]、定格回転数546rpm。
  7. ^ 戦前期にはテキ6が京都電燈の傍系会社であった三国芦原電鉄へ貸し出され[11]、パンタグラフを搭載して同社線で運用されたこともあった[11]
  8. ^ 藤井(1974)によれば竣工届は1942年4月24日付[5]
  9. ^ 地震で車両に受けた被害は転覆27両、脱線48両[20]
  10. ^ そのため、これらの補充および輸送力増強を企図して[10]テキ521形テキ521・テキ522の2両が翌1949年5月に日立製作所で新造されている[6][10]
  11. ^ この種の改造集電装置は南海電気鉄道大阪軌道線阪神電気鉄道国道線など関西の路面電車各社を中心に普及しており[21]、その特徴的な形状からビューゲルをもじって「Yゲル」[13]と俗称された。なお、この改造コストは新品のビューゲルを購入するよりも遙かに低廉であったとされる[21]
  12. ^ 直通ブレーキのブレーキ弁を改造し、ハンドルの回転角がある一定角度までは通常の直通ブレーキとして機能する[10]が、それ以上の回転角ではブレーキ管減圧機能が作用し連結されている貨車などの自動空気ブレーキが作用する[10]、という機能を持つ[10]。なお、このブレーキ改造の時期は詳らかではない[10]が、路線付け替え工事によって発坂 - 比島間が40パーミルの急勾配区間となった時期であった可能性が指摘されている[10]
  13. ^ 藤井(1974)は除籍日を9月29日としている[8]
  14. ^ 車体はその後も長らく福井口工場で工作機械用空気圧縮器の収納設備として残されていた[23]
  15. ^ 京都電燈越前電気鉄道部時代の1919年に日本車輛製造で製造された10t積木造無蓋貨車[11]。旧形式ト11形[11]で新造時は7t積み[11]の螺旋連環連結器装着車であった。テキ6と同日に除籍され、同日に車籍復活してイベント運転時に連結して運行された[11]

出典

  1. ^ 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.64
  2. ^ a b 『福井県史』通史編5 第五章 大正期の産業・経済 第四節 社会資本の整備  二 地方鉄道の敷設 越前電気鉄道の敷設”. 福井県. 2022年12月11日閲覧。
  3. ^ a b 『THEレイル No.17』 p.49
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『鉄道ピクトリアル』No.461 p.67
  5. ^ a b c d e f 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.73
  6. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.71
  7. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』No.356 p.123
  8. ^ a b c d e f g h i j k 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.70
  9. ^ a b 『世界の鉄道'69』p.183
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『鉄道ピクトリアル』No.461 p.68
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『鉄道ピクトリアル』No.701 p.115
  12. ^ a b c d e 『THEレイル No.17』 p.60
  13. ^ a b 『世界の鉄道'75』p.81
  14. ^ 『鉄道ピクトリアル』No.461 pp.67 - 68
  15. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.74
  16. ^ a b c 『世界の鉄道'75』pp.168 - 169
  17. ^ 『電車機械器具図解』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 『世界の鉄道'69』p.182
  19. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』No.631 pp.99 - 100
  20. ^ 『鉄道ピクトリアル』No.295 p.74
  21. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』No.522 p.31
  22. ^ 『鉄道ピクトリアル』No.461 pp.68 - 69
  23. ^ a b c d e f g h 『鉄道ピクトリアル』No.461 p.69
  24. ^ 勝山駅前“電車博物館”に 機関車と貨車展示、市が整備概要発表”. 福井新聞 (2010年2月3日). 2010年5月20日閲覧。


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