テキ6の廃車と保存
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/03 14:00 UTC 版)
「京都電燈テキ6形電気機関車」の記事における「テキ6の廃車と保存」の解説
福井口の構内入れ替え機として最後まで残ったテキ6は時期不詳で側面扉が片引き戸に改造されるなど、細かく改造を施されつつも福井口車庫の入れ替え用機関車として越前本線の貨物営業廃止後も長らく使用されてきたが、本線運用の実績が皆無であったこともあり、1993年11月30日に除籍された。 しかし、その後も福井口車庫入れ替え機としての運用は継続しており、日本国内に現存する現役最古の電気機関車として福井支社鉄道線活性化の目玉扱いで京福電気鉄道によって1999年8月17日付で車籍復活された。この際、本線走行が可能なよう機器も再整備されて同年9月26日の復活式を経て三国芦原線でのイベントで貨車を牽引、久方ぶりとなる本線走行を実施した。2002年には越前本線・三国芦原線の京福電気鉄道からえちぜん鉄道への移管が実施されたが、この際テキ6もえちぜん鉄道へ車籍を保ったまま譲渡され、同社でML6形ML6へ改称されたが、翌年再び除籍された。もっとも、その後も構内入換用機械という扱いとなったが、引き続き福井口車庫の構内入れ替え機として使用されていた。 その後、テキ6は2009年8月13日夜から14日にかけて福井口車庫から勝山駅に移動され、現在は勝山駅前の広場に建設された保存施設にて、京福電気鉄道福井支社最後の在籍貨車となったト61形ト68と共に動態保存されている。ただし、運転は鉄道の日やえちぜん鉄道などでイベントがあったときなどに限られ、いつでもその動いている姿を見られるわけではない。 なお、福井口車庫の構内入換はテキ6に代わって北陸重機製のモーターカーが使用されている。
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