二度目の結婚―神聖ローマ皇帝とは? わかりやすく解説

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二度目の結婚―神聖ローマ皇帝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 05:40 UTC 版)

アーデルハイト・フォン・キエフ」の記事における「二度目の結婚―神聖ローマ皇帝」の解説

夫と死別したエウプラキヤはクウェードリンブルクの女子修道院暮らしていたが、ここで神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世出会う皇后ベルタ1087年12月に病で失っていたハインリヒ4世はエウプラキヤの美しさ魅了され1088年婚約し、翌1089年8月18日ケルン結婚した。まもなくエウプラキヤは皇后として戴冠し、名をアーデルハイト改めたイタリア遠征出たハインリヒ4世は、伝統的に皇帝滞在するヴェローナに着くと、アーデルハイト市壁の外のサン・ゼーノ修道院監禁したアーデルハイト1093年カノッサ脱出しハインリヒ4世の敵の一人であるトスカーナ女伯マティルデ・ディ・カノッサ頼ったアーデルハイト自身への虐待書簡糾弾したことで、1094年4月コンスタンツ教皇特使による宗教会議開かれる事態となった翌年3月アーデルハイト教皇ウルバヌス2世勧めを受け、ピアチェンツァ公会議開かれている教会の前で、衆目の元で陳情行った。彼女は自分意に反して拘束されたり、乱交への参加強要されたり、自分裸身の上黒ミサ開こうされたりしたなどとしてハインリヒ4世弾劾した後世年代記によればハインリヒ4世異端のニコライズムに関わり合いを持つようになってきていて、自身宮殿乱交卑猥な儀式開催していたのだという。彼はアーデルハイトこうした集会への参加強制し、ある時実子のコンラートアーデルハイトをあてがおうとすらしたが、コンラート憤激して拒絶し、これが父に対す反乱の原因になったのだという。この伝説は、ハインリヒ4世ウルバヌス2世の間の叙任権闘争コンラート後者につき父に反抗した史実背景となっている。 12世紀中ごろ記録によればアーデルハイトハインリヒ4世乱交強制され妊娠したが、その子の父が誰か分からずハインリヒ4世の元を離れる決断をした、としている。現代の歴史家クリスティアン・ラフェンスパーガーは、1115年ごろに書かれた『カノッサマティルダ伝』(ドニゾー著)に出てくるあるハインリヒ4世の子一人死に関す記述から、アーデルハイトをめぐる伝説中にはある程度事実含まれている可能性があると指摘している。この子供については母の名が記されていないハインリヒ4世最初の妃ベルタ間の子であればその旨記録されているので、ラフェンスパーガーはこの子こそアーデルハイトの子でないかとしている。ただし、これはハインリヒ4世妾腹の子もしくは単なる書き間違いである可能性もある。 その後アーデルハイトイタリアからハンガリー行って1099年まで暮らしその後キエフ帰った1106年ハインリヒ4世死去すると、アーデルハイト修道女となり、1109年没した

※この「二度目の結婚―神聖ローマ皇帝」の解説は、「アーデルハイト・フォン・キエフ」の解説の一部です。
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