乗客の処遇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 05:04 UTC 版)
彼女が連れて来る少年は、映画1作目では終着駅である機械化母星に着くまでの過程において帝国側により、それを構成する重要な部品としてのテストが課され、メーテルも命がけでその少年と共に旅をすることでそれに付き合うことになる。また、その様子はすべてコンピューターで機械化母星のコントロールセンターに送られている。その少年が彼女と共に無事に終着駅までたどり着き、機械化母星を構成する重要な部品とされる場合、終着駅に着くまでの行動の如何によってネジや柱、床などの部品として配置される。鉄郎の場合「意志が強く、相当のショックを受けても折れたり抜けたりはしない」という理由でネジにされそうになった。 終着駅で機械の体になることを拒否した場合、その多くは強制的に機械化母星もしくは大母星を支える部品にさせられるか、プロメシュームもしくはその部下達の手で処刑されるため、ここから生きて帰れることはまずない。999号が地球に帰ってくるときに乗客を誰も乗せていないのはこれに加え、上りでは回送扱いで乗客の取り扱いを行っていないためである(車掌曰く「帰りの999は乗客は絶対乗せない」)。メーテルが連れてきた少年以外の乗客については、映画1作目について解説されたケイブンシャの『銀河鉄道999大百科 PART2』によれば、「終着駅までの途中の駅で抹殺されたようだ」とされており、劇中でもメーテルと鉄郎以外の乗客で惑星メーテルに下車した者はいない。 TV版では大母星に到着後、機械の体になることへの決断を下すまでの猶予として最大24時間が確保され、それまでの間はコンパニオンの機械化人が付く。鉄郎には「ミライ」というガラスのクレアのような体をした機械化人が付き、大母星の様子を案内していた。彼女は鉄郎に早く機械化人になるよう促したがそれをメーテルに咎められている。 また、原作では終着駅近くにある通過駅「予約カタログ」にてメノウが渡す機械の体のカタログにある、50万体以上のサンプルのどれからも機械の体を選ばない場合はメノウが代わりに選ぶことになり、終着駅の惑星大アンドロメダまで来てこれを拒否した場合は見込み違いの人間を連れて来た責任を問われてメーテルが処刑される。ただし、終着駅より1つ手前の臨時停車駅でその衛星・「最後の晩餐」において、生身の人間として銀河鉄道でやってくる旅人の相手をすることを選択した場合はこの限りではない。そのかわり、この星を出ることはできないためここで一生暮らさなければならない。
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