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中院通富

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 14:30 UTC 版)

 
中院通富
中院通富
時代 江戸時代末期-明治時代
生誕 1823年10月26日文政6年9月23日
死没 1885年明治18年)6月19日[1]
別名 通信[2])
官位 正二位権大納言伯爵
主君 仁孝天皇孝明天皇明治天皇
氏族 徳大寺家中院家
父母 父:徳大寺実堅、母:醍醐信子
養父:中院通繁
兄弟 四辻公績中院通富、定君(西園寺師季室)
中院繁子(中院通繁の娘)
盛子徳川昭武夫人)、養子:通規、他
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中院 通富(なかのいん みちとよ[1] / みちとみ[3])は、幕末公家、明治期の華族伯爵

経歴

山城国京都内大臣徳大寺実堅の二男として生まれ、侍従・中院通繁の養子となる[1][3]天保8年3月25日1837年4月29日)に元服し昇殿を許される[4]。天保12年8月29日1841年10月13日)右近衛権少将に任じられ、右近衛権中将、兼参議権中納言を経て、慶応4年2月2日1868年2月24日)権大納言となった[4]

安政5年3月1858年)、日米修好通商条約締結の勅許案を巡り、中山忠能大炊御門家信広幡忠礼四辻公績正親町三条実愛正親町実徳三条西季知日野資宗庭田重胤八条隆祐橋本実麗野宮定功と共に、案文の変更を求めた[5][注 1]万延元年7月1860年儲君祐宮(後の明治天皇)の三卿に就任[3]。その後、七次にわたって議奏加勢を務める[3]

慶応3年12月9日1868年1月3日)王政復古を迎え、慶応4年2月20日1868年3月13日)参与、林和靖間詰並御内儀口向等取締に就任[6]。同年4月桂宮祗候に転じ、その後、殿掌などを務めた[3]

1884年7月7日、伯爵を叙爵した[7]

親族

  • 母:醍醐信子(醍醐輝久の娘)[1]
  • 妻:ツグ子(養父長女)[1]
  • 養嗣子:中院通規(1856年 - 1925年、伯爵、徳大寺公純三男)[1] - 徳大寺公純は実堅の養子で、実堅の兄鷹司政煕の曾孫である。
  • 長男:富有(1877年 - ?、分家[2])
  • 次男:住友理助(1879年 - ?、旧名富壽[2]、二女あり[8]
  • 娘:盛子(1861年 - 1883年、徳川昭武夫人)
  • 三女:中院致子(愛宕通旭夫人)

系譜

東山天皇男系四世子孫である。東山天皇の孫(閑院宮直仁親王の子)で鷹司家を継いだ鷹司輔平の男系後裔。
詳細は皇別摂家#系図も参照のこと。

脚注

注釈

  1. ^ 『明治維新人名辞典』704頁では、安政勤王八十八廷臣の一人とされているが、東京大学史料編纂所ホームページ「維新史料綱要データベース」では該当しない。

出典

  1. ^ a b c d e f 霞会館 1996, p. 238–239.
  2. ^ a b c 中院通規 『人事興信録』データペース、第4版 [大正4(1915)年1月]
  3. ^ a b c d e 日本歴史学会編 1981, p. 704.
  4. ^ a b 橋本政宣編 2010, p. 688.
  5. ^ 東京大学史料編纂所ホームページ「維新史料綱要データベース」。
  6. ^ 修史局編 1928, p. 282–283.
  7. ^ 『官報』第307号、明治17年7月8日。
  8. ^ 人事興信録第14版上ス91

参考文献

  • 修史局編『百官履歴』 上巻、日本史籍協会、1928年。 
  • 日本歴史学会編『明治維新人名辞典』吉川弘文館、1981年。 
  • 霞会館平成新修旧華族家系大成』 下巻、吉川弘文館、1996年。 
  • 安岡昭男編『幕末維新大人名事典』 下巻、新人物往来社、2010年。 
  • 橋本政宣編『公家事典』吉川弘文館、2010年。 
  • 八幡和郎「今上天皇に血統の近い知られざる『男系男子』たち」『新潮45』第36巻第1号、新潮社、2017年1月18日。 
日本の爵位
先代
叙爵
伯爵
中院家初代
1884年 - 1885年
次代
中院通規


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