中断・中止となった試合の取扱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 17:44 UTC 版)
「Jリーグの試合中止例」の記事における「中断・中止となった試合の取扱」の解説
試合を中止するかどうかの決定についてはJリーグ規約第62条に定めがあり、主審がマッチコミッショナーおよび両クラブの実行委員の意見を参考のうえ決定することになっている。ただし、主審が会場に到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は、マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員が協議のうえ決定することとされている。これは、試合開始前・試合開始後のいずれの場合でも同様である。 中止された試合の取扱いについてはJリーグ規約第63条に「不可抗力による開催不能、及び中止となった試合」についての取扱があり、Jリーグチェアマンが「90分の再試合」「中断時点からの再開」「中断時点で試合成立」の3つから決定するとしている。2009年までは「原則90分の再試合」としていたが、試合途中で中止となった2009年の鹿島 - 川崎戦の例(後述)を契機に、2010年に条項が改定された。 中断・中止試合の記録の取扱いについてはJリーグ試合実施要項第47条に規定が定められている。「90分の再試合」の場合、中止試合の試合記録(個人の得点記録も含む)はすべて取り消される。警告・退場の処分についてはその都度規律委員会に委ねられることになるが、これまではこれらもすべて取消の扱いとなると共に、中止試合が出場停止の対象となっていた場合は次の公式戦に出場停止処分が持ち越されている。 「中断時点からの再開」の場合、再開試合の試合記録はすべて中止試合のものを引き継ぐこととなっており、メンバーは原則として試合中止時点と同じメンバーとし、新たに補充できない。ただし「怪我・疾病等により中止試合に出場した選手が再開試合に出場困難な場合は、中止試合の控え選手から再開試合の出場選手を選出する(この場合の選手交代は交代枠に数えない)」「中止試合の控え選手が怪我・疾病等によりエントリーできない場合は、新たな選手を補充できる」という特例ルールがある。なお、公式記録上、試合開始時刻は再開試合のものを、観客動員数は中止試合のものを正式な記録としている。
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