不適切会計問題に関する調査報告書の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:22 UTC 版)
「ジャパンディスプレイ」の記事における「不適切会計問題に関する調査報告書の内容」の解説
具体的に判明した不正は以下の通りである。 JDIのガイドラインに反する試作品の貯蔵品としての計上 貯蔵品の数量の水増し 工場の器具や研究開発用のマスクなどの固定資産への計上 ラインの立ち上げで費用とすべきものの資産としての計上 IT業務委託費の資産としての計上 固定費削減の目的での架空の機械装置の資産計上 費用計上の一時取り消しからの翌期への計上 保証の費用の先送り 保証の引当の先送り 固定資産の減損損失を回避するための、減損を行うべきか判定するための資料の意図的な改変(監査法人にもその旨を説明した) 稼働停止中の工場について再稼働の見込みがあると嘘の説明を監査法人に行うことによる現存損失の回避 段階利益の操作による営業利益の粉飾 売上とすべきでないものの不正な計上 システムの数字の改竄による在庫の粉飾 仕掛品の架空計上 自殺した元幹部は同僚に慕われ部下からの信頼に厚かった人物であったといい、一連の不正会計は会社やCFOを守りたいという善意が暴走した末の出来事であったという。また、元幹部以外に経験豊富な経理が会社におらず、その影響で内部監査が機能していなかったという統制上の問題も指定されている。
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