下肢静脈瘤とは? わかりやすく解説

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かし‐じょうみゃくりゅう〔‐ジヤウミヤクリウ〕【下肢静脈×瘤】

読み方:かしじょうみゃくりゅう

下肢の静脈にある弁の機能低下し静脈血逆流して血管がこぶのように膨らんだ状態。


下肢静脈瘤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/07 08:10 UTC 版)

静脈瘤」の記事における「下肢静脈瘤」の解説

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう、英: varix of the lower extremity)は、下肢の静脈拡張し血液滞ることでおきる疾患静脈瘤下肢起こりやすいのは、心臓から遠い位置にあることや、人が立って生活していることが関係しており、足の静脈の中の血液心臓に戻るには、重力逆らって上昇しなければならないため歩くことで「ふくらはぎ筋肉」が収縮して静脈の中の血液押し上げ途中にある「静脈弁」が下に逆流しないよう支えている。筋肉ポンプ作用落ちたり、弁の機能悪くなったりすると、静脈内血液がたまり、静脈の壁にかかる圧力静脈圧)が高くなり、静脈の壁は強くないため、伸びたり曲がったり、膨れたりして静脈瘤となる。 こむらがえり下肢のだるさなどの自覚症状加え色素沈着潰瘍などの皮膚病変を主症状にすることが多い。 初期治療法には圧迫法弾性ストッキング着用など)、マッサージ法保存的治療法がある。 静脈瘤の形によって、治療法異なる。クモの巣静脈瘤(1mm以下の細かい静脈クモの巣にみえる)や網目状静脈瘤(2~3mmの静脈網の目にみえる)は、硬化療法高張液静脈瘤注射する治療法)などの適応である。 側枝静脈瘤孤立性の静脈拡張蛇行)の場合は、硬化療法治療できる場合と、静脈瘤逆流している元を結紮する、または結紮し硬化療法を行う。 伏在静脈瘤では、硬化療法単独では再発多く高位結紮行ってから硬化療法を行うが、高位結紮だけでも治療効果みられる場合が多い。 伏在型を根治的に治療する場合は、静脈抜去術、瘤切除術などがある。 どの治療において再発や、別の静脈瘤出てくる場合があるが、不適切治療では早期(半~1年以内)に再発するまた、現在ではレーザーラジオ波による静脈内膜の焼却行われている。血管内治療は安全で再発少な方法だが、極まれ0.10.2%)に肺動脈血栓塞栓症起こすことがある静脈焼灼した断端にできた血栓深部静脈伸展することがあり、ほとんどの場合には1か月程度消失するが、この血栓心臓、肺へ流れていくと急な呼吸困難に陥り、命にかかわる危険性がある。 なお、下肢静脈瘤の多くは、1次静脈瘤ふくれている、または蛇行している静脈そのもの原因のあるもの)であるが、似た症状2次静脈瘤ふくれている、または蛇行している静脈瘤以外に原因のある静脈瘤)があり、これは深部静脈血栓症(かつてエコノミークラス症候群呼ばれていた)が原因であることもあり、深部静脈開存していることを確認した上(1次静脈瘤確認した上)で、治療しなければならない

※この「下肢静脈瘤」の解説は、「静脈瘤」の解説の一部です。
「下肢静脈瘤」を含む「静脈瘤」の記事については、「静脈瘤」の概要を参照ください。

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