第2の心臓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 14:56 UTC 版)
ふくらはぎの筋肉は下半身の血液を上半身に循環させる役割を果たしているため、第2の心臓と呼ばれている。 人体のもっとも下に位置している足の血液を、重力に逆らって押し上げているのがふくらはぎの「筋ポンプ作用(ふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことで血液を押し上げる)」と、静脈中の「静脈弁」である。静脈の中には逆流防止のための弁がいくつも存在するが、ふくらはぎの筋肉が収縮した時は、弁は開いて血液を押し上げる。一方、筋肉が弛緩した時は弁は閉じ、血液が流れ落ちるのを防ぐ。 静脈弁の働きが壊れると、下肢静脈瘤の原因となる。足の血管が浮き出てきた、よく足が攣る・浮腫む、などの症状は下肢静脈瘤のサインかも知れない。 また、ふくらはぎの筋肉が弱ると鬱血して血栓ができやすくなる(エコノミークラス症候群)。熊本地震の際車中泊をした人に多く発症した。
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