上祐史浩の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:11 UTC 版)
上祐史浩は村井事件の背後関係について、主張を二転三転変えている。事件当時は「村井刺殺は麻原の予言に沿って起きた事件であり、事件の背後に闇の勢力がある節がある」と記者会見で語り、村井は死ぬ間際に「ユダにやられた」と話したという。 2000年2月の週刊プレイボーイでは上祐は、「彼(村井)は刺殺される直前に、オウム真理教の事件その他はユダヤの陰謀であると言おうとしていた、そんな気配がある」「ユダヤ叩きというのは、僕にはどういう意味なんかよくわからない」が、「彼はあの直前に、テレビに出演してユダヤ叩きをやろう、という計画を立てていた」「刺殺される数時間前に彼から私の方に「ユダヤ叩きをやりますよ。今から戻ります」という電話があった」「彼はその直後に刺殺された」、と述べている。また、事件当日、「オウム出版の編集部に彼が「ユダヤの陰謀関係の本を集めてくれ」と依頼していたという事実もある。 2010年の「FRIDAY」の紙面では「4月に入って早川(紀代秀死刑囚)が、『村井が施設に残したビニール袋が強制捜査で発見され、サリン製造の証拠となった』と麻原に告げています。このことによって村井さんが狙われた可能性も考えられます」と回答している。しかし早川は「村井秀夫が殺されたためグル麻原の未来ビジョンのひとつが実現不可能になってしまったことから、グル麻原の現状認識や未来を見通す力に疑いを抱き始めました」と証言している。 更に徐裕行と対談した2013年以降、上祐は「あれは単独犯ですね。オウムをやっつけるという義憤によるものです。 背景にオウムも暴力団も関係していない」と単独犯説を主張するようになった。「田原総一朗 オフレコ!スペシャル」(2013年6月14日)で上祐と対談した田原総一朗はこの主張に対して「本当かな?」「彼(徐裕行)にとって悪なんかあるのかな」と疑問を投げかけている。 麻原彰晃刑死後の「TOCANA」(2018年7月14日)では、再び見解を変え「直接的には徐裕行という在日韓国人が犯人とされていますが、その裏に知られざる背景があったのかを含め、それ以上のことはまったくわかりません」と曖昧な回答をしている。
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