単独犯説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:11 UTC 版)
事件直後から民族派系右翼の関係者らが「事件に背後関係はない」と主張している。一水会の鈴木邦男は当時、「純粋に国を憂う人間が、国民に代わって“やってやる”と思い、こんなことをやってしまったのでは?徐容疑者はある意味でオウム=サリンとテレビにマインドコントロールされていたのでは」「組織な背景はないと思う」と持論を展開した。その後鈴木は出所した実行犯と親交を結び、2013年に上祐史浩と共著で「終わらないオウム」(鹿砦社)を出版。再び「事件の背後関係はない」と主張している。これに対し、漫画家の小林よしのりは著書「ゴーマニズム宣言9」で背後関係を無視した鈴木を批判している。また、新右翼活動家の蜷川正大、中台一雄も組織的犯行を否定しており、徐がマスコミに洗脳された被害者だと主張している。ただし、徐が若頭の指示を供述した理由については触れていない。なお事件の指示役とされている羽根組若頭K・Kは過去に九州雷鳴社という組織に所属していたが、同団体の命名者は鈴木、蜷川、中台の恩師である野村秋介だったとサンデー毎日(1995年8月13日) が報道している。徐は羽根組の準構成員だったが、羽根組長を主役のモデルにした映画「獅子王たちの夏」を監修したのは野村である。 有田芳生は、刺殺直前に南青山総本部の地下室に鍵がかかっていて村井が入れなかったのは、上祐史浩の指示だと主張していたこともあったが、その後意見を変えている。実行犯と交友があり、現在も「背後関係の一切無い単独実行犯」説を主張している。
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