上演までの経緯とは? わかりやすく解説

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上演までの経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/16 00:09 UTC 版)

海瑞罷官」の記事における「上演までの経緯」の解説

1959年4月上海で湘劇(湖南省地方劇)を見た毛沢東が、海瑞の「直言敢諫」精神宣伝するように秘書胡喬木指示したことを受け、当時北京市副市長清華大学教授明代研究者である呉晗は、『海瑞論ず』等の歴史エッセイ発表していた。毛沢東この年8月廬山会議で、大躍進政策修正求めた国防部長の彭徳懐失脚させた後、「左派海瑞真海瑞)と右派海瑞(偽海瑞)を分けなければならない」と述べた。これを受けて呉晗は「海瑞について」(「論海瑞」)という文章9月人民日報発表し婉曲に彭徳懐批判同意した呉晗海瑞への言及読んだ北京京劇団団長の馬連良が、呉晗海瑞描いた戯曲執筆依頼呉晗初め京劇素人だからとためらったが、結局執筆引き受けた何回かの書き直しの後、1960年11月完成した題名は、当初は『海瑞』だったが、友人勧めで『海瑞罷官』とした。『北京文芸1961年1月号に掲載され北京京劇団によって1961年2月11日より上演された。 「罷」とは職を辞めさせられることで、タイトルは「海瑞免職」というほどの意味である。作品の内容明の時代正義派官吏海瑞が、巡撫に任ぜられて赴任した土地で、民衆苦しめ悪徳地方官僚懲罰して民衆冤罪から救済し地方官僚民衆から没収した土地民衆返還したため、地方官僚陰謀官職罷免されるが、罷免直前悪徳官僚処刑断行したというもの。呉晗は、海瑞嘉靖帝諫める上訴をして罷免され嘉靖45年物語は、すでに上海上海京劇院長周信芳らによって劇化された『海瑞上疏』があるので、地方官僚陰謀罷免され隆慶3年冬の物語取りあげたのである上演され舞台著名な歴史学者京劇戯曲書いたという新鮮さ馬連良らの演技成功したが、京劇玄人からはあまり好評ではなく上演長続きしなかった。

※この「上演までの経緯」の解説は、「海瑞罷官」の解説の一部です。
「上演までの経緯」を含む「海瑞罷官」の記事については、「海瑞罷官」の概要を参照ください。

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