三明寺古墳とは? わかりやすく解説

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三明寺古墳

名称: 三明寺古墳
ふりがな さんみょうじこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 鳥取県
市区町村 倉吉市巖城
管理団体 倉吉市(昭7・915)
指定年月日 1931.11.26(昭和6.11.26)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 三明寺境内ニ接シ寺山ノ麓ニアリ封土ハ削リ取ラレテ頗ル変形南北ノ徑約六十東西ノ徑約四十二尺高サ約十七アリ南部石槨一部露出シテ南南西ニ面ス
石槨前室玄室ヨリ成リ前室前半ハ既ニ破壞セラレタルモ玄室トノニハ同形切石二枚左右ニ立テ中央ニ幅約二尺五寸通路ヲ開ケリ
玄室南北十三東西約十尺高サ約七尺壁竝ニ天井巨大ナル切石ヲ以テ造リ奥壁ニ沿ヒテ板石ヲ以テ囲ミタル内法南北約四尺東西七尺高サ約四尺五寸形ヲ造リ石ヲ以テ蔽ヒ今其ノ上ニ地藏尊安置セリ
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三明寺古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 22:25 UTC 版)

三明寺古墳

石室開口部
所属 向山古墳群
所在地 鳥取県倉吉市巌城(字三明寺)
位置 北緯35度26分27.30秒 東経133度49分55.95秒 / 北緯35.4409167度 東経133.8322083度 / 35.4409167; 133.8322083座標: 北緯35度26分27.30秒 東経133度49分55.95秒 / 北緯35.4409167度 東経133.8322083度 / 35.4409167; 133.8322083
形状 円墳(または方墳・多角形墳)
規模 直径18m
高さ6m
埋葬施設 両袖式横穴式石室
築造時期 7世紀初頭(または7世紀前半)
史跡 国の史跡「三明寺古墳」
地図
三明寺古墳
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三明寺古墳(さんみょうじこふん)は、鳥取県倉吉市巌城(いわき)にある古墳。形状は円墳(または方墳・多角形墳)。向山古墳群を構成する古墳の1つ。国の史跡に指定されている。

概要

鳥取県中部、倉吉市街地から北方の向山丘陵の中腹に築造された古墳である[1][2]。石室は古くから開口していたことが知られる。

墳形は円形で、直径18メートル・高さ6メートルを測るとされるが、方墳(または多角形墳)とする説もある[1][2]。埋葬施設は切石の両袖式横穴式石室である。石室の玄室内において、九州地方で見られるような石屋形状の石囲いが認められる点で特色を示す。副葬品は詳らかでない[3]

築造時期は、古墳時代終末期7世紀初頭[2](または7世紀前半[1])頃と推定される。福庭古墳(倉吉市福庭)とともに倉吉地方における代表的な終末期古墳であるとともに、九州地方との交流が推察される点で重要視される古墳である。

古墳域は1931年昭和6年)に国の史跡に指定されている[4]

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては、両袖式横穴式石室が構築されている。石室の規模は次の通り[1]

  • 石室全長:8.3メートル
  • 玄室:長さ3.7メートル、幅3.2メートル、高さ3.1メートル

玄室の奥壁は一枚石の巨石により、側壁は大石の上に切石をやや内傾させて積むことによる[1]。玄室内には奥壁に密着する形でコ字形の石囲いを設ける[1]。石囲いは、上部に蓋石を載せるとともに床面に小礫を敷いたと推定され、九州地方に分布する石屋形に類するものとされる[1]

文化財

国の史跡

  • 三明寺古墳 - 1931年(昭和6年)11月26日指定[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 続日本古墳大辞典 2002.
  2. ^ a b c 史跡説明板。
  3. ^ 鳥取県の地名 1992.
  4. ^ a b 三明寺古墳 - 国指定文化財等データベース(文化庁

参考文献

関連項目

外部リンク



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