万策尽き、自己破産申請へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 08:59 UTC 版)
「イタリヤード」の記事における「万策尽き、自己破産申請へ」の解説
11月8日、イタリヤードは日本経済新聞のインタビューに対して、支援企業を探しており、現に3-4社と業務提携話を進めていると表明。しかし、アパレル業界内は自社ブランドの整理縮小を進める企業ばかりで、イタリヤードのブランドを取り入れようとする企業を見つけることはできなかった。 延期された仕入債務の支払いを含めた当面の運転資金を手当てするため、香港やイギリスの投資会社3社と協議を行い、翌年1月24日を発行日とする5億5,000万円のユーロ円建て転換社債の引き受け受諾を得たうえで、12月17日にその発行を取締役会で決議した。さらに、12月21日には子会社である四君子の株式と土地建物を4億7,000万円で売却する旨を発表。しかし、この土地建物は銀行の借入金に対する担保に供されていたため、最後まで買い手が見つからなかった。 2002年に入っても業況は一向に好転せず、1月末に予定していた春物の仕入計画が組めない中で、北村は従業員からの声「もう社長、やめときましょうや。(1月24日に転換社債発行による)お金入ってくれば一時は助かるかもしれません。そやけど、その先どうなるか分かりませんし、しんどいだけです」に同調。1月22日に京都地方裁判所へ自己破産を申請し、午後4時に破産宣告を受けた。2001年12月31日付の負債総額は58億円と発表された。 北村はトレードマークだった髭を剃って、同日午後6時から京都商工会議所で記者会見に臨み、2001年7月期の決算について「帳簿上では債務超過ではなかったが、時価に基づいて不動産や在庫を洗い直した結果、43億円の債務超過と判明した」と答えた。
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