一般キーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 16:26 UTC 版)
エミュレータがあれば専用機材でなくても親指シフトを利用できるが,親指との同時打鍵がしやすいキーボードや,そのようなキーボードを備えたノートパソコン等の使用が便宜であり,スペースキーの短いものが好まれる傾向にある。 ライフラボ社の「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」は商品名のとおり親指シフト表記がされている。エスリルの「エスリル ニューキーボード」はカスタムオーダーメイド製品のため、親指シフト配列が選択できる。 また,KinesisのContouredやTruly Ergonomic社の「TECK209」などのエルゴノミクスキーボードの中には修飾キーなどを親指で押す設計となっているモデルがあり、専用ではないが親指シフトがしやすいキーボードとなる。オープンソースハードウェアのErgodoxは親指を多用する設計であり、制御マイコンのプログラムを書き換えることにより全キーのスキャンコード変更や複数のシフト面を持つことが可能であるため、親指シフト規格を忠実に再現できる。 専用キーボードでなくても、OADG 109型であれば、左右親指の位置に変換・無変換キーがあり、スキャンコードを変更するソフトを利用して代用品とすることが出来る。ただしメーカーによってスペースバーの長さや変換・無変換キーの大きさが異なるため、愛好家はHappy Hacking Keyboard(日本語配列モデル)や東プレのRealforceのような中央に短いスペースキーを有する製品を選択している。またAppleの標準JISキーボードは、ホームポジションを崩さずに左右の親指で押せる「英数キー」と「かなキー」があるため、ソフト利用で親指シフト入力ができる。 Happy Hacking Keyboardを製造するPFUでは雑誌で親指シフトの推奨記事を執筆していた塩澤一洋(政策研究大学院大学教員)に親指シフト化するキートップの試作品を提供している。また,サードパーティー製として,PFUのHappy Hacking Keyboard Professional JP及び 東プレのREALFORCE(一部)のスペースキーと変換キーを合わせた幅を2分割する親指キートップセットも販売されている。 専用キーボードを製造するメーカーは富士通だけとなったが、3Dプリンタの出力やプリント基板の作成を1つから注文できるオンラインサービスの登場と、Arduinoに代表される高性能マイコンの低価格化により、個人でも数万円で製作することが可能となっており、技術を有する愛好家が自作のキーボードを製作している。
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