ローカル線と観光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 23:19 UTC 版)
ローカル線の中には地域生活の足としての利用だけでなく、観光地の鉄道として知られているものも多くある。山あいの風光明媚な区間を走る山岳鉄道や、旧式化によって本線ではすでに使用されなくなった年代物の車両や蒸気機関車 (SL) を走らせているところもある。日常的なビジネス特急や通勤電車とは異なった風情が漂うものもあり、観光客の目を楽しませる。 トロッコ列車黒部峡谷鉄道本線 - 富山県黒部市。北アルプスのふもと黒部川流域の険しい峡谷に沿って走る山岳鉄道。 蒸気機関車 (SL) の運転を行っている鉄道大井川鐵道 - 静岡県の大井川流域を走る。上流では日本国内唯一のアプト式機関車が走っている。 このほか、2018年現在、JR北海道(SL冬の湿原号)、JR東日本(SL銀河・SLばんえつ物語・SLぐんま みなかみ・SL村上ひな街道号)、JR西日本(SL北びわこ号・SLやまぐち号)、JR九州(SL人吉)、真岡鐵道(SLもおか)、秩父鉄道(SLパレオエクスプレス)、東武鉄道(SL大樹)の各社が、SL牽引による観光列車を季節運行している。 その他の観光列車いすみ鉄道 - 千葉県いすみ市・大多喜町。JR西日本より譲渡された国鉄型気動車キハ52形・キハ28形を利用し、国鉄時代の列車を再現した「観光急行列車」を走らせている。 江ノ島電鉄 - 神奈川県鎌倉市の鎌倉駅と藤沢市の藤沢駅をつなぐ電車を走らせている。湘南辺りの海水浴客の足にもなっている。 日本国外のローカル線台湾の集集線(しゅうしゅうせん) - 日本統治時代の駅舎などが現存しており、日本のローカル線以上にノスタルジックな雰囲気を味わうことができる。
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