スコット【Robert Falcon Scott】
ロバート・ファルコン・スコット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:29 UTC 版)
「最南端到達の歴史」の記事における「ロバート・ファルコン・スコット」の解説
詳細は「ディスカバリー遠征」を参照 1901年から1904年のディスカバリー遠征は、ロバート・スコット大佐が初めて率いた南極遠征だった。隊員のエドワード・ウィルソンに拠れば、その目標は「可能ならば南極点に達するか、新しい陸地を発見すること」だったが、スコットの書いたものにも、遠征の公式趣意書にも、南極点が絶対的目標だということを示すものは無かった。しかし、南極点を目指した南行の旅はスコットの付託事項の中にあり、「ジェイムズ・ロス卿のアイス・バリアを探検し、この注目すべき氷の形成に関わる物理と地理の大変重要な問題を解くために努力すること」と書かれていた。 南行の旅はスコット、ウィルソン、アーネスト・シャクルトンの隊が実行した。この隊は1902年11月1日に、様々な支援チームとと共に出発した。その1つはマイケル・バーンが率いた。11月11日にボルクグレヴィンクの最南端記録を過ぎた。そのことはウィルソンの日誌に大いに高揚した気分で記録された。当初は都合の良い気象条件下で行軍は継続したが、それまで氷上を旅した経験が無かったことと、貧しい餌と過労の組み合わせで犬を失ったために、次第に困難さが増して行った。12月2日に南緯80度を過ぎ、4週間後の12月30日には、そのキャンプ地からウィルソンとスコットが短距離のスキーによる旅を行い、最南端記録南緯82度17分(彼らの測定による)を樹立した。これは正確ではない可能性がある。現在の地図では、シャクルトンの写真とウィルソンの絵を合わせてキャンプ地を南緯82度6分とし、スコットとウィルソンが到達した地点を南緯82度11分としている。正確な数字が何であれ、それまでのボルクグレヴィンクの記録を約200海里 (370 km) 上回った200海里 (370 km; 230 mi)。
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