レーダーとの違いとは? わかりやすく解説

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レーダーとの違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/09 07:06 UTC 版)

赤外線捜索追尾システム」の記事における「レーダーとの違い」の解説

IRSTレーダー違いは、多くの点で使用する波長違い起因するIRST受動的にのみ働きレーダーのように自らは放射波を出さないために被発見性が低い。レーダーパッシブモードという受信のみに使用することは可能だが、探知対象となる航空機側ではレーダー電波を必要時以外は放射しないため、あまり有効ではない。一方すべての航空機なんらかの赤外線放射しながら飛行するため、IRST受動的でも有効に機能する赤外線波長レーダー電波比べて1,000分の1以下と短いため受信面が小型済み電子技術光学技術の向上もあってセンサー部が小さく構成できる。遠方から微弱な電波まで探知するにはレーダーアンテナの受信面が大きくなければならず、レーダー備え多く航空機ではアンテナ機首1つだけ備えるに留まり探知界は前方一部側方限られ後方探知できないIRSTセンサー部が小型で済むため、小さな機体にも多数配置して上下を含む360度全周を覆域に納めることができ、また、センサー部を機体より突出させれば少数センサー広範囲担当させることも可能である。 しかし、可視光ほどではないが大気による赤外線吸収悪天候によっても減衰され、赤外線自然界満ち溢れていてノイズとなり、探知すべき対象物その背景から探し出さねばならず、レーダー比べれば探知可能距離は短い。レーダーでは距離測定が容易であるのに比べてIRSTは苦手である。ある種IRSTレーザー測距機能を持つが、探知距離に比べてかなり短い。その反面近距離であれば短波長なので角分解能レーダーに勝る。赤外線放射その物温度に応じて波長ピークが変わるため、複数波長センサーによって探知対象物温度特性得られる一般に航空機用センサーとして赤外線式のものはレーダー比べて30年ほど遅れており、最初に戦闘機搭載されたのは1970年代後半ソ連MiG-29Su-27での機内搭載式のものである1980年後半になってアメリカF-14Dでもポッド型で搭載可能となった

※この「レーダーとの違い」の解説は、「赤外線捜索追尾システム」の解説の一部です。
「レーダーとの違い」を含む「赤外線捜索追尾システム」の記事については、「赤外線捜索追尾システム」の概要を参照ください。

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