レーシングスーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/25 02:31 UTC 版)
レーシングスーツは、タイムを競う各種運動競技の競技者、ピットクルー等が着用する衣服である。詳しくは、各競技別の記事を参照のこと。
概要
モータースポーツ用のレーシングスーツは、アクシデントに対応するための特殊な機能を持っている。
モータースポーツの種別によって想定されるアクシデントが異なるため、様々なものがある。ツナギとも呼ばれる。
特に、革製のものは革ツナギと呼ばれ、四輪車用はドライビングスーツ、二輪車用はライディングスーツとも呼ばれる。
種別
四輪車用
四輪車によるモータースポーツでは、事故時にドライバーやコ・ドライバー(ナビゲーター)が車室に閉じ込められたまま火災に遭う危険性が最重視されており、耐火性素材が用いられる[1]。
また、選手を外部から車外に引っ張り出せるようにするため、肩部分と腰部分には取っ手になる丈夫なフラップ(脱出用掴み)が付けられている。
レーシングカート用
レーシングカート用や全地形対応車用のものは、車体構造がシンプルなため体がむき出しとなっており、車から飛ばされ、路面に叩き付けられたりする恐れがあるため、皮革製など強い摩擦に耐えられる素材による繋ぎ服と、脊髄などを守るプロテクターが内蔵されているものが用いられる。
二輪車用
二輪車によるモータースポーツでは、事故時にライダーがオートバイから飛ばされ路面に叩き付けられるという危険性が最重視されており、衝撃を受け止め、ライダーの身体を守ることが目的となる。
ロードレースなどでは、皮革製など強い摩擦にも耐えられる素材による上下が一体となった繋ぎ服と、脊髄などを守るプロテクターが用いられるのが通例である。
モトクロスやトライアルでは、肘・膝など転倒した際に衝撃を受けやすい場所にプロテクターを仕込んだ服が用いられる。
主なメーカー
- スパルコ(4輪)
- OMPレーシング(4輪)
- プーマ
- クシタニ(2輪)
- コミネオートセンター
- 南海部品(2輪)
- カドヤ(2輪)
- アサヒライズ
- 無限電光
- ホンダアクセス
- カワサキモータースジャパン
- チャンピオン
- タカイレーシング
- 5ZIGENインターナショナル
- 山田辰
- タニダ
- ヒョウドウプロダクツ(2輪)
- ダイネーゼ(2輪)
- ジョー・ロケット(2輪)
- テクニーク(2輪)
- アルパインスターズ(2輪 4輪)
- アレンネス(2輪)
- ベリック(2輪)
- SPIDI(2輪)
- アールエスタイチ(2輪)
- アチーブ(2輪)
- セクレテール(2輪)
- デグナー(2輪)
- エフワン(2輪)
- アクソースポーツ(2輪)
- stand21
- バーブァー
- バイカーズ
- ラフアンドロードスポーツ
- バギー
- ハロルズギア
- パワーエイジ
- EVS
- JRP
- NHRA
- エス・ケー・ワイ
- アプリア
- イエローコーン
- エアロレザー
- カスタムベイツレザー(2輪)
- バンソン(2輪)
- RSAレザーズ(2輪)
- シンプソン・パフォーマンス・プロダクツ(2輪、4輪)
- マディフ(2輪)
- レアーズ(4輪・カート)
- ジーピーカンパニー(2輪)
- レブイット(2輪)
- スコイコ(2輪)
脚注
- ^ V OPT 144 ③ 変だよV-OPT ラーマン山田の人体実験編 - YouTube ビデオオプション公式チャンネル 2017年8月28日
関連項目
レーシングスーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 17:45 UTC 版)
レース時に着用されるウェアである。空気抵抗を減らすため、ポリウレタン混紡等の薄い伸縮性生地を用い、身体に密着するように製作される。表面はカレンダー処理等の方法で高い平滑性を持たせたり、空気の流れを整えるためのパターンが着用時に浮き出るような特殊な加工が施されることもある。テレビジョン中継等、各種メディアへの露出度が高いことから、各チームの個性を演出すべく目立つデザインのプリントがされている場合が多く、選手のスポンサー企業のロゴなどがあしらわれることもある。通常上下一体のワンピース型であり、レーシングワンピースとも呼ばれる。その保温性はスキーが行われるような環境で着用するには全く不十分であり、スタートの直前までは防寒用のスキーウェアをレーシングスーツの外側に重ね着しておくことが普通である。スーパー大回転、大回転、回転競技用のスーツには、ポールへの衝突から身体を保護するプロテクターを組み込んだものもある。1970年代には表面をビニルコーティングしたスーツが用いられていたが、スピードが出すぎて危険なこと、また汗が内部から蒸散せず、皮膚障害の原因になりかねないことから、国際スキー連盟(以下、FIS)により通気性の素材を用いなければならないルールが制定された。重要な公式大会の滑降、スーパー大回転、大回転競技では、あらかじめFISによる通気性等のテストを受け、プロンプと呼ばれる合格証を取り付けたスーツでなければ着用できない。プロンプが不要の回転競技では、ツーピースタイプのレーシングスーツを着用する場合もある。
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